ソサエティ5.0について
中小企業(製造業)が勝ち残るためのニッチ技術(niche Technology)について、コメントします。
もともと、「ニッチ」とは、ビジネス用語で、大企業が進出しない小規模な分野を指します。
例えば、既存の企業がターゲットとして見直しておらず、市場規模は小さいものの潜在的なニーズがある分野のことを「ニッチ分野」と呼びます。
また、「ニッチトップ企業」とは、ニッチ分野で高い競争力を有している企業のことです。
さらに、「ニッチ戦略」とは、大企業や特定の企業でシェアが占められている市場で競争することを避け、別の小さな市場で自分たちが主導権をとることを目指していく戦略のことです。
以上のように、「ニッチ」は、特定の分野で勝機を得るためのキーワードとなっています。
特に当生産技術コンサルタントが対象とする製造業においては、この「ニッチ」な分野を目指すために必要なニッチな技術(ニッチ技術)獲得の方向性について検証しておく必要があると考えます。
従来、中小企業においては、ニッチ技術が多く存在します。
その状況を確認・整理し、簡単に、下記のようにまとめましたので参考としてください。
ニッチ技術とはどのようなものか?
・製品技術が新規
特定の分野の関連製品で他の追従できないような製品
(グラフェン、ペロブスカイト関連製品等;特許の抑え)
・加工技術が新規(機械加工、熱処理、表面処理他)
加工技術において他社を凌駕し、その内容においてアピール力が高く、また、それに
伴う付加価値の高い製品を生み出すポテンシャルを有している。
・加工技術・製品ともに新規
例えば、3Dプリンターでしかできない製品加工等、新加工技術をうまく利用した
特殊な製品
・製品の使われ方が新規
既存の製品にはあるが、その目的を別の方法で達成できるような新しい製品。
・品質が極めて良好
加工精度、強度、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性等、従来にはない品質を確保できる製品
・コストが極めて低い
素材費、償却費、労務費等を追求した、従来にない低コストで加工できた製品
・SDGsに的確に貢献する技術・製品
(従来にはなく)SDGsの目標に合致させた製品(環境、安全、省エネ対応製品等)
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/nichetechnology