試作検討について
ベンチマーキング(Benchmarking)とは「国や企業等が製品、サービス、プロセス、慣行を継続的に測定し、優れた競合他社やその他の優良企業のパフォーマンスと比較・分析する活動」を意味しますが、新製品開発、技術革新を行う際の一つの方策として、このベンチマーキングは有効であり、又、継続的な生産技術力向上、コストダウン・品質向上活動においても非常に効果的な手段であるといえます。
(ティアダウン(Tear Down、英語:strip down)とほぼ同じ意味合いであり、また、先に取り上げたリバースエンジニアリング(Reverse engineering)とも同義になります。)
このベンチマーキングの基本的な手順は、
①対象品の調査・選定、
②対象品の入手、
③対象品の分解(製品の場合は分解前に性能、構造等の確認要)、
④部品レベルでの詳細調査(材質、寸法、工法分析)、
⑤④の調査結果の自社品との比較検証、
⑥自社製品・部品工法への反映、という形となります。
特に、④の部品レベルでの調査では、材質・寸法の詳細分析はもとより、自社の工法と何が違うか(優劣確認)を見極めるためのミクロ観察のやり方、実証等が鍵となるため、あらかじめ十分な試験・検査装置等の準備体制が重要となります。
このベンチマーキングの活用による自社の飛躍的な生産技術力向上、コストダウン・品質向上に関連し、その手順・やり方等、方向性検討の支援・指導がコンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/benchmarking