保全管理について
製造業において、工場で使用する設備を維持管理することは重要な仕事です。
専門の保全部署がいる場合や定期保全を行う業者に依頼をする場合でも、大きなコストがかかることになります。
やはり何といっても、長い目で見ると設備を扱う使用部署の日常点検が重要となります。
ここでは、専門の保全部署が実施する定期点検や法定点検とは別に、実際に設備を扱う部署の作業者が日常的に点検を行うべき内容について、「日常点検要領」という形で述べます。
【日常点検要領】(一般的な内容;参考)
(日常点検の目的)
・設備使用部署が、始業時、終業時等に定められた点検を行うことにより、設備が正常に作動することを確認し、流動に支障をきたさないよう(事前、事後に)手を打つこと。異常が見つかったときは、直ちに専門部署による確認、修理等を行い、設備を正常に保つ手助けとすること。
(日常点検の内容)
・対象設備の特性に合わせて、専門部署、関係部署の見識を織り込んだうえで、設備の正常、異常を瞬時に確認できる内容とする。(点検項目、点検頻度、点検の道具、責任者等)
(日常点検表のあり方)
・設備日常点検作業要領書の規定責任、全体管理責任(対象設備点検状況確認)は設備保全部署とする。
(一部品証対応設備は品質保証部署)
・日常の設備点検表による確認業務については、設備保有部署(生産課等)責任とする。
①日常点検作業要領書にて、設備毎に 点検箇所の図示、点検項目(検査方法、検査頻度、検査担当、判定基準等)を規定する。
②日常点検表にて、日常点検作業要領書に従い 設備毎に、日常点検を実施し、1回/月程度の頻度にて、点検結果を承認後、保管する。
③点検により、異常が発生した場合は、ただちに所属長・保全部署に連絡し、処置を講ずる。その対応内容については備考欄等に記録する。
以上のような、設備使用部署による日常点検に関する、指導・支援が生産技術コンサルティングの対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/dailycheckmanual