家族の健康と幸せを守る家づくりに真摯に取り組む（1/3）

害のある化学物質を一切使わない“無添加住宅”

　玄関に入った瞬間に感じる澄んだ空気。木のすがすがしい香りと風が通る心地よい空間。無垢の床に寝転ぶ子どもたちの笑顔……。山下ホームの代表取締役であり、一級建築士の資格も持つ山下輝雄さんが一番に考えていることは、大切な家族の健康を守る家づくり、家族が笑顔で安心して暮らせる家づくりです。

　現在、国内でアトピー性皮膚炎やぜんそく、化学物質過敏症などに悩む人は少なくありません。その原因の1つは、結露や湿気によるカビ、ダニの発生、住宅建材からの揮発性化学物質など、人が住む「家」にあるといわれています。家族の健やかな暮らしの場となるべき住まいが、逆に家族の健康を脅かしているのです。

　山下さんは、高断熱、高気密という言葉がまだ一般的でなかった時代から未来を見つめ、天然素材を使用した健康で快適に過ごせる家づくりを研究。現在、断熱工法だけでも、FP断熱パネル工法、外断熱HB工法、トリプル断熱工法などを採用しています。断熱、気密、換気を行い、家中を均一な温度にすることで、結露やカビを発生させません。温度変化によるヒートショックの予防にもつなげています。

　「化学物質を一切使わない“無添加住宅”、“健康素材の家”を開発し、普及を図っています。たとえば、壁・天井に漆喰や和紙、床材・構造材に天然の無垢材、接着剤・塗料に伝統の膠(にかわ)、柿渋、米のり、断熱材に炭化コルク、ウール(羊毛)、水発泡ウレタンを使用しています。体によくないもの、害になる素材は一切使いません。家族の安心・安全を守ることが山下ホームの使命。それが地球環境を守ることにもつながっていくと考えています」

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