豊穣の彩りで
このレッスンでは
この今の季節にお部屋に飾るとしっくりする
花の色あわせを深く学んでいます。
お花はそれ自体が美しいですので
好きな花をほんの一輪飾るだけでもそれは素敵です。
ただ飾るのももちろんいいのですが、
今日の花あわせには
「こういうメッセージ・意図があって選びました」と説明が加わると
それはそれはより心から、
その花飾りの室らいをじっくりと楽しめることに繋がります。
そして合わせて
季節の植物を詠んだ万葉集をみんなで読みあげて…。
素敵なお勉強です。
今日の万葉集は「百合」の花を詠んだ歌で
恋の歌2首。
「百合」は俳句では「仲夏」の季語と。
さて、
「仲夏」とは、いつのことと、私の中で疑問が湧き出てきました。
「仲夏」は、7月に入って手紙の時候のご挨拶で使えばよいと
本には書いてあったけど
でもそんなに馴染みの言葉ではなくって
どう読むかもわからない…。
当スクール事務所の私の前に
国文学を専攻されたS先生が座っていらっしゃることに気づき
先生に質問してみたところ
インターネットを検索し?教えてくださったことには…
「仲夏」とは、「ちゅうか」と呼ぶ。
中の夏ということは、8月ごろのことかと思っていると、それは間違い
「仲夏」とは、「夏が始まりますね。」「これから暑くなりますね。」と
言う意味となるそうで
手紙の時候で使う場合は
7月上旬から七夕前日のころまで、と覚えれば無難。
へえええ…、
大変に勉強になりました。
さて、みなさま
「仲夏の候、これからもっと暑くなりますが、
美しいお花を飾って、お元気でお過ごしくださいませ。」
今日の花材 産地
錦木 大阪
サンキライ 静岡
アナベル 奈良
ベルべロネ 福岡
トルコキキョウ 福岡
ダリア みっちゃん 北海道・長野・香川
デルフィニュウム 北海道
このレッスンで使用する花材については
いったいどこがお里なのかも、
今日のお花との出逢いの記念に?
知っていただいているのです。
そうすることで、
「わざわざ遠いところから私のもとに、ようこそ」
と、より、愛情が増してきたり私はしますので…。
でも、ですね。余談ですが、
今日のダリアのピンク色の「みっちゃん(品種名)」ですが
30本入りの箱が3箱で入荷したのですが
なんと、北海道と長野県と香川県から1箱ずつだったのです。
だから、あなたの「みっちゃん」は、
そのうちのどこかは、わからない?けどと、言ったこととなりました。
こんなことも、あるんですね…。へえええ…。
そんな、様々な余談がいっぱいのお花のお稽古ですが
大変に楽しいには、間違いはございません。
よろしければ、是非、お花のお稽古を始めてください。
今日もまた、皆様大変素敵に仕上げてくださいました。