小暑のころの室らい
今日もたくさんの受講生の皆様に
お越しいただきました。
雪がいっぱい降って
とっても寒いのにようこそでございます。
いつもありがとうございます。
せっかくお集まりいただく皆様に
素敵な花レッスンとなるようにと
万全な体制にて準備をさせていただきました。
プロフェッショナルコースでの本日のテキストは
「三寒四温の原風景」といったタイトルにて
写真・文・絵と
私のピックアップした季節の万葉集でございます。
今日の私がみつけた万葉集の一句ですが
「あなたのために手が痛くなってぬけそうなくらい
頑張って織った布なの。
春になったらこの布に、
どんな花を採ってどんな色に摺り染めしたらいいかしら。」
というロマンティックな内容の旋頭歌を
みんなで詠んで、鑑賞いたしました。
だって1300年前のかなた昔に、
美しい心で、誰かに恋して
春を待っていたんだと思いを馳せるだけでも
心がふんわりと優しくなれたりします…。
そしてそこにはこんな風に植物が詠みこまれていて、
とってもいいでしょう、万葉集。
草木先生からの写真画像には
「みつまたの花」がありまして、
さて「みつまたの花」を鑑賞されたことがありますか?
自然がいっぱいの富山県に住んでおりましても
あまりお目にかかったことがないです…。
花レッスンでは案外おなじみの
「さらしみつまた」なら
知っているのですが、さらす前の植物の姿は、さて…。
もう少し温かくなってからとなりますが
富山県中央植物園のひろーい公園内の一角で
いっぱい見られるのです。
すごくたくさん
可愛い、まあるい黄色のお花が咲くのです。
カタクリの花(かたかごの花)が咲くのと
いっしょくらいの時期でしょうか。
今年は、その頃に是非、
植物園にお花見にいきましょうね。
春が待ち遠しいですね。
それにしても、今日は寒い…。
で、作品は、温かな春を呼び込む色合いで
スポンジを使わず、
ワイヤーでネットを編んで花留めにして
創作してみました。
皆様とっても上手に出来ました。
今日の花材
トルコキキョウ
ラナンキュウラス
ミモザアカシア
千日紅
雲竜柳
お家の中では、一足早く、温かな春でございます。