雨季の原風景の彩り

2012年6月9日公開 / 2014年6月4日更新

今日はプロフェショナルコースです。
本日の彩りは「雨季の原風景」。

夏草の濃い緑の中に、
白色の花や紫の花がほのかに彩りを見せている
そんな日本の6月の季節の風景の写真を鑑賞し
レッスンはスタートします。

このコースで大事にしていることは
「今過ごしているこの季節をゆっくりと味わうことをしましょうね。」と言うことです。

さて、我が家の庭には、もうすぐ百合が咲いてきます。
もちろん、花まつで購入した球根です…。
冬に植えたものが花のつぼみがふくらんできています。楽しみです。
皆さんの周りでは、いかがでしょうか。

先日、日本フラワーデザイナー協会の本部
品川の去年新しくできた会館「花ファションハウス」に研修で行ってきました。
屋上緑化が取り入れられており
さすがNFD、植物の手入れが行き届いていて、美しい庭になっていました。
中でも、「ピラミットアジサイ」。私、このアジサイが大好きです。
大きくてもっりもり、美しいことこの上なし。
私の家にも植えたいと、羨ましく鑑賞してきました。
もう、アジサイの咲く季節の到来なのですね。

季節は夏になってきました。
あれっ、今年がもう半分過ぎようとしています。
そんなことを思いながら
せっかくの美しいこのシーズンの自然をゆっくり見つめて
今日の一日を、この24年6月を、
穏やかに静かに咲く美しい花のように、過ごして参りましょう。

今日の花材は、すごく豪華でございます。
私のレッスンで使用する花材は
どこの県で生産され、この手元にやってきてくれたかもお知らせしています。
そうすることで、花に愛情が生まれるのです。
遠路はるばる、ようこそ私の元へ…、と言った感じでして。

ラクスパー　　長野県産
スカビオサ　　福岡
テッセン　　　　兵庫
スノーボール　　北海道
トルコキキョウ　大分
ブプレリューム　徳島
リリオペ　　　　　シンガポール
スプレーカーネ　　長野
ラグラスバニーズ　北海道
リキュウソウ　富山

飛行機に乗ってやってきてくれたお花も多いです。
ここは富山県なのですが
めったに富山県の切花を使用することがないのに
今日はリキュウソウが富山県産です。

でも、このリキュウソウはすごく長い旅に出ていたのです。
きっと、旅に行きたかったのでしょう。

富山の農家で育ったリキュウソウは
トラックで大阪の花市場に出荷されたのでした。
大阪の市場で販売されていたリキュウソウを
富山の花まつが購入いたしました。
なので、大阪からまたこのリキュウソウはトラックに乗って、
ここ富山へ戻ってきたのでした。
生まれ育った故郷が好きだったのでしょう…。

お花をいける構成法ももちろんお話します。
そこは詳しくご指導しますが、それだけではないのが
このレッスンです。

この季節の私が選んだ、万葉集も紹介いたします。
今日紹介した万葉集は3つ。
百合を詠んだ歌もいれました。

私は、このレッスンに通ってくださる受講生の皆様が大好きです。
とってもお忙しい皆様なのに
わざわざ通ってくださいますので
毎回、ひとつでも二つでも、何か喜んでいただけるような話題
ほんわり、心が和むお話を組み入れます。
また、ここにきてお花を活けたいと思っていただけるように
努めております。

こんな指導員ですが、是非ご一緒に花レッスンいかがでしょか。
お花をいっしょに楽しみましょう。