春のめざめの彩りで
お花を習うと、季節の見え方が少し変わります。
花まつフラワーアカデミー
「季節のしつらいレッスン」。
9月のテーマは、萩咲く頃の彩りです。



「我が屋戸の 萩咲きにけり 秋風の
吹かむを待たば いと遠みかも」
大伴家持が詠んだ萩の歌を皆さまと味わってから、秋の花に向き合いました。
萩が秋風を待ちきれずに咲いたようだ、という歌です。
小さな花を見つめて季節の訪れを喜ぶ心は、今の私たちにも通じますね。
この日の制作テーマは、「風を感じる、非対称のデザイン」。
野ばらの実、雲龍柳、秋桜、バラ、トルコキキョウ……。
丸い水盤に花や枝をあしらいながら、
「もし片方から風が吹いたら?」と想像してみます。
枝を大胆に伸ばす方。花をふんわり集める方。余白を広く残す方。








同じ花材でも、写真のとおり、出来上がる秋の景色は一つひとつ違います。
「この枝、どちらを向けたらいいかしら」
「少し離れて見ると、風が通っているみたい!」
手を動かし、おしゃべりをし、また花を眺める。
そんな時間が私は大好きです。
形を教わるだけでなく、
ご自身の「きれいだな」「面白いな」を見つけていただけたら、
こんなに嬉しいことはありません。
さて、今日の私は、
母のタンスに眠っていた単衣の着物で皆さまをお迎えしました。
まだ仕付け糸がかかっていたのです。
しまっておくのはもったいない!
思い切って糸を外し、初めて袖を通しました。いいでしょう?(笑)
花を飾り、季節の歌にふれ、着物を着て、皆さまと笑う。
私にとっても、心が豊かになる秋の一日でした。
「お花は好きだけれど、私にもできるかしら」という方も、
どうぞお気軽に。
花まつフラワーアカデミーで、一緒に季節を楽しみましょう。


