41.大手のマネは不要!中小企業が目指すべき「等身大のブランディング」

森和吉

森和吉

テーマ:デジタルマーケティング

はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。

前回(第40回)は、中小企業が競合と価格競争をせずに選ばれ続けるための「独自のポジショニング」についてお話ししました。大手の真似をしてナンバーワンを目指すのではなく、誰もいない「狭い市場でのオンリーワン」を狙うことが大切だという内容でしたね。

独自のポジションが決まったら、次はその立ち位置をさらに強固にし、一過性のブームで終わらせないための「資産」に変えていくステップに入ります。それが、今回お話しする「ブランディング」です。

「ブランディングなんて、資金力のある大企業がやることでしょ?」
もしそう思われているなら、非常にもったいないことです。実は、中小企業こそブランディングの恩恵を最も大きく受けられるのです。

「高級感のあるロゴやデザイン」は本質ではない


多くの経営者様が「ブランディング」と聞くと、デザイン会社に高いお金を払って綺麗なロゴを作ったり、洗練されたパンフレットを作ったりすることだと誤解されています。

もちろん、見た目を整えることも要素の一つではありますが、それは本質ではありません。中小企業におけるブランディングの本質とは、一言で言えば「ファンづくり」であり、お客様に「〇〇といえば、あの会社(あの社長)」という共通のイメージを持ってもらうことです。

どれだけ立派なロゴがあっても、接客が雑だったり、発信しているメッセージがバラバラだったりすれば、ブランドは一瞬で崩壊します。逆に、デザインは素朴でも、「この会社はいつも私たちの悩みに全力で応えてくれる」という信頼が積み重なっていれば、それ立派なブランドです。

中小企業に必要なのは「等身大」のストーリー


では、中小企業はどうやってブランドを作っていけばいいのでしょうか。その鍵となるのが、以前もお話しした「人肌感(第20回)」と「語り部(第26回)」です。

大企業のブランディングは、隙のない「完璧さ」や「憧れ」を演出することが多いですが、中小企業がそれを真似すると、かえって冷たい印象を与えてしまいます。いま、中小企業に求められているのは、経営者やスタッフの「等身大の姿」です。

  • なぜ、このビジネスを始めたのか(創業の想い)
  • 過去にどんな失敗をして、どうやって乗り越えてきたのか
  • 今、どんな想いでお客様と向き合っているのか


こうした、綺麗事だけではない「泥臭いストーリー」や「人間味」を、ホームページやショート動画(第37回)を通じて一貫して発信し続けること。これこそが、大企業には逆立ちしても真似できない、中小企業ならではの強力なブランディングになります。完璧な会社よりも、少し人間味のある応援したくなる会社に、人はファン(顧客)になるのです。

ブランディングがもたらす「採用」への絶大な効果


ブランディングに成功すると、集客が楽になる(相見積もりがなくなる)だけでなく、実は「採用」において絶大な効果を発揮します。

中小企業の多くが「求人を出しても人が集まらない」と悩んでいますが、等身大のブランディングができている会社には、「この社長の考え方に共感した」「この会社の雰囲気が好きだ」という、最初から熱量の高い求職者が自発的に集まってくるようになります。

スペック(給与や待遇)だけで選ばれるのではなく、会社の「理念」や「らしさ」に共感して入社してくれるため、入社後のミスマッチや早期離職も劇的に減るのです。

さいごに


ブランディングとは、自分を大きく見せるための「背伸び」ではありません。むしろ、自社の等身大の魅力や強みを整理し、それをブレずに伝え続ける「一貫性」のことです。

自社のメッセージは、Webサイトでも、SNSでも、実際の接客でも、常に同じ「体温」を保てているでしょうか。まずは、経営者であるあなた自身の「想い」を、もう一度言葉にすることから始めてみてください。

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