なぜあなたの会社のWeb集客は「空振り」に終わるのか?

森和吉

森和吉

テーマ:デジタルマーケティング

「SNSを毎日更新しているのに、問い合わせが1件も来ない」
「高い費用を払ってホームページを作ったが、ただの『看板』になっている」

中小企業の経営者の皆様から、このような切実な相談を毎日のように受けます。
今の時代、Web集客が重要であることは誰もがわかっています。だからこそ、多くの会社が「SEO記事を100本書きましょう」「これからはInstagramの時代です」といった言葉を信じ、懸命にバットを振っています。

しかし、その多くが「空振り」に終わっているのが現実です。なぜ、これほどまでにWeb集客はうまくいかないのでしょうか。

実は、そこには明確な「失敗の理由」があります。

1. 手法の前に「戦略」が欠落している


Web集客が空振りする最大の理由は、SNSやSEOといった「手法(点)」だけに飛びつき、顧客が商品を知ってから購入に至るまでの「全体像(線)」を描けていないことにあります。

多くの専門家は「Instagramをやればフォロワーが増えて売れる」と言います。しかし、事実は違います。Instagramで自社を知った顧客が、次にどのページを見、どのような不安を感じ、それをどう解消して問い合わせに至るのか。この一連の流れが設計されていない限り、どれだけアクセスを集めても、顧客はザルから水が漏れるように離脱していきます。

私が提唱する「パノラマ・デジマ地図」は、この「線」を設計するための図です。デジタルマーケティングは、単なるITのスキルではありません。経営者の皆様が普段、対面営業で大切にしている「信頼構築のプロセス」を、デジタル上で再現する作業なのです。

2. 「100:30:10」の法則を無視している


デジタルマーケティングには、現場から導き出された一つの目安があります。それが「100:30:10の法則」です。

100:自社のサイトやSNSに興味を持ってくれた数(認知)

30:具体的な悩みや疑問を相談してくれた数(対話)

10:最終的な成約に至った数(契約)

空振りしている会社の多くは、この「100(認知)」の数を増やすことだけに執着しています。しかし、本当に改善すべきは、100人集まった顧客のうち、何人が「30」の相談に進んでくれるかという「歩留まり」です。

入り口の数字だけを追いかけ、受け皿となるサイトの信頼性が低ければ、いくら広告費をかけても「空振り」は止まりません。

3. 【事例】アナログ営業からデジタルへの転換


私がかつて支援した不動産投資会社の事例を紹介します。
当初、その会社は1軒ずつ家を回る「飛び込み営業」と、1日何百件も電話をかける「テレアポ」が中心でした。人件費はかさみ、営業マンは疲弊して離職が相次ぐ。まさにアナログ営業の限界でした。

そこで私たちは、手法をバラバラに試すのではなく、全体像を設計し直しました。

顧客が不安に思う「不動産投資の失敗談」を記事にする(SEO)

興味を持った人にだけ、成功の秘訣をまとめた小冊子を贈る(リードマグネット)

信頼してくれた段階で、少額から投資できる仕組みを案内する(クラウドファンディング)

その結果、月間1,000件以上の問い合わせが安定して届くようになり、半年間で8万人の会員を獲得しました。さらに、1年間で50億円の出資が集まるまでになったのです。最終的に、このデジタル化が評価され、会社の株価は10倍以上に跳ね上がりました。

「不器用な私」だからこそ伝えられること
ここまで数字や戦略の話をしてきましたが、私自身、決して器用な人間ではありません。
高校を中退し、生活を支えるために郵便局員として働き、その後ITの世界へ飛び込みました。内気で引っ込み思案だった私は、ベンチャー企業に入社しても半年間誰ともまともに話せず、一人で喫茶店にこもるような日々を過ごしていました。

そんな私がデジタルマーケティングで成果を出せるようになったのは、「どうすれば顔の見えない相手と信頼を築けるか」を泥臭く考え抜いたからです。

デジタルマーケティングは「魔法の杖」ではありません。しかし、正しい手順と戦略(地図)を持って取り組めば、中小企業にとってこれほど強力な「武器」はないのです。

次回からは、あなたの会社のWeb集客を「空振り」から「ホームラン」に変えるための具体的な地図、「パノラマ・デジマ地図」の正体を詳しくお話しします。

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