ICTオンライン診療にチャンス到来か?
中東情勢の緊迫化は、遠い地域の出来事ではありません。原油・天然ガス価格の上昇や物流の混乱を通じて物価を押し上げ、企業や家計だけでなく政府の政策運営にも影響を及ぼします。OECDは、中東情勢の長期化によるエネルギー価格上昇が、経済成長を下押しするとともに財政運営を難しくする可能性を指摘しています。
こうした環境では、医療政策においても「限られた財源と人材をいかに有効活用するか」という視点が一層重要になります。
その解決策の一つが遠隔医療です。例えば画像診断では、すべての医療機関が多数の画像診断専門医を確保するのではなく、専門医がいる医療機関と不足する医療機関をネットワークで結ぶことで、地域を越えて専門性を共有できます。
医師不足や地域偏在が続く日本では、「人を増やす」政策だけでは限界があります。医療機関同士をデジタル技術でつなぎ、既存の医療資源を効率的に活用する仕組みも必要です。
不確実性が高まる時代だからこそ、遠隔医療は単なる省力化ではなく、持続可能な医療提供体制を支える社会インフラとして、その重要性を増していくのではないでしょうか。


