幼児と老人の歩行の特徴

幼児と高齢者の歩き方はどう違う？

一緒に暮らして気づいた「ヨチヨチ」と「すり足」の共通点

子どもと高齢の家族、どちらも“足元”に目がいきやすい存在です。
実際に一緒に暮らしてみると、歩き方の違いがよく見えてきます。
本記事では、幼児と高齢者の歩行の特徴を比較しながら、その背景とケアの視点をわかりやすく解説します。

【幼児の歩行】体が未熟だから“ヨチヨチ”は当たり前

幼児は、両脚を開いた状態で、つま先が外側を向いた“外股歩き”をするのが一般的です。
かかとで着地せず、つま先の外側から接地するため、靴底はかかとよりつま先外側が減りやすい傾向があります。

さらに、頭や体が重く筋肉や腱が発達途上のため、一歩ごとに重心が大きく左右へぶれるのも特徴。
そのぶれを支えるために、両腕を広げてバランスを取りながら前傾姿勢で歩く「ヨチヨチ歩き」になります。

これは危なっかしく見えても、成長の一環であり、特別な異常ではありません。

【高齢者の歩行】筋力低下や関節の問題で“すり足”に

一方で高齢者の歩き方は、筋力や柔軟性の衰えが大きく影響します。
骨粗しょう症や変形性膝関節症などにより、背中や腰が曲がり、膝を常に曲げた状態になることが多くなります。

この姿勢のままだと体が前に出にくくなり、足の蹴り出しも弱くなるため、歩行が“すり足”状態に。
靴が地面から十分に離れないため、ちょっとした段差でもつまずきやすくなり、転倒のリスクが高まります。

また、歩幅が狭くなりがちで、足元が開いたまま重心を左右に移動させるため、こちらも横揺れが目立ちやすいのです。

【生活の中での気づき】揺れの原因は“足の筋力”

現在、我が家では幼児と高齢者が同居していますが、**両者に共通しているのが“歩行中の横揺れ”**です。
その背景には、「筋力がまだ足りない」もしくは「衰えている」ことが関係しています。
・幼児の場合 → 成長途中の筋力未発達
・高齢者の場合 → 加齢による筋力低下・姿勢の崩れ

どちらも、“足の使い方”を正しく学ぶ・取り戻すことが、将来的な転倒やトラブルを防ぐ鍵となります。

【まとめ】正しい歩き方は一生モノの財産

歩き方には年齢ごとの特徴がありますが、どの世代も「正しい歩き方」を知り、意識することが健康への第一歩です。

ご家庭でもぜひ、お子さんやご高齢の方の歩き方を観察してみてください。
ちょっとした揺れやすさ、つま先の向きに気づくだけでも、大切な予防につながります。

悩んでいる方の参考になれば幸いです。



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