歩かないと足はどんどん弱る？現代人の歩行不足問題

足を動かす大切さ 〜現代人に迫る「歩行不足」という健康課題〜

最近、足のむくみや疲れを感じやすくなったという声が増えています。これは現代社会の生活様式の変化と深く関わっているかもしれません。

デスクワークの増加や移動手段の発達により、私たち現代人は以前に比べて明らかに歩く機会が減少しています。厚生労働省の調査によると、日本人の1日の平均歩数は男性で約7,000歩、女性で約6,000歩で、これは20年前と比べると約1,500歩も減少しているのです。

特にリモートワークが普及した近年では、1日の歩数が2,000歩以下という方も珍しくありません。この「歩行不足」は単なる運動不足という問題にとどまらず、筋力低下や様々な健康リスクと関連があると考えられています。

「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの重要性

美容サロンの現場では、足のケアを求めるお客様から「最近足が重い」「むくみやすくなった」といったお悩みをよく耳にします。

ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプの役割を担っています。この筋肉が十分に働かないと、血液やリンパ液の流れが滞り、むくみや冷えの原因になることがあります。

驚くことに、1週間歩かないだけで筋力は約10％低下し、1カ月で20〜30％も減少するとされています。私のサロンでも、デスクワークが多いお客様の足の筋肉の硬さや、むくみの症状を実感することが増えています。

日常生活で取り入れられる「歩く習慣」のヒント

歩行不足を改善するために、日常生活の中で意識的に歩く機会を増やす工夫をご提案します。

例えば、通勤時に一駅分歩く、エレベーターではなく階段を使う、昼休みに10分間だけでも外を散歩する、買い物の際に少し遠回りするなど。こうした小さな習慣の積み重ねが、足の健康を保つ上で大切です。

また、歩く質を高めるコツとして、足の指をしっかり使う「三本指歩行」（人差し指・中指・薬指で踏み込む歩き方）を意識してみてください。この歩き方を取り入れることで、自然な足の動きを促し、軽やかな歩行につながることがあります。

サロンでのケアとしては、オイルリンパトリートメントが歩行不足によるむくみや血流の滞りをスッキリさせる手助けになります。お客様からも「足が軽くなった」「歩くのが楽になった」という声をいただくことが多いです。

健康な足は、美しさと活力の源です。ご自身のペースで歩く習慣を取り入れ、足元から健康的な毎日を目指してみてはいかがでしょうか。


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