衆議院選挙後の外国人政策は?メルマガ第240回、2026.2.14発行

折本徹

折本徹

テーマ:過去のメルマガ、85号から

衆議院選挙後の外国人政策は?
メルマガ第240回
2026.2.14発行
<2002年(平成14年)10月創刊>

ときたま暖かい日もありますが、この時期は寒い日々が続きます。
風邪やインフルエンザなどにかからないよう、健康に留意してお過ごしください。

今年も、時期に関係なく(古くても)、新聞・雑誌・書籍に掲載された、
外国人にまつわる内容で、興味深い記事を紹介・簡単なコメントや、
このメルマガは、平成14年(2002年)の10月から発行しているので、
過去と現在は、どのように違ってきているのか、の視点で書きたい、
とも考えています。

衆議院選挙後の外国人政策は?



衆議院選挙が終わりました。
自民党が圧勝しました。
選挙後は、選挙前に決まっていた政策の実行や公約に掲げた政策の検討と実行に移りそうです。
外国人政策は、自民党と日本維新の会が選挙前に掲げた政策の検討及び実行になりそうです。

実は外国人政策に関して言えば、政府が1月23日に公表しています。

昨年の参議院選挙あたりから取り上げられていた不動産の取得に関するものもあがっています。
所有者の国籍がわかるようにする
公営住宅の新規入居者の国籍の把握
などです
(公表された外国人政策とは別に、安全保障政策の強化、インテリジェンス機能の強化
など高市首相が首相になる前から主張していた政策もあります。
こちらのほうに力を入れるのではないか?と思います)。

既に日本に住んでいる、日本に入国を希望する、
多くの外国人に影響がありそうな在留のルールの適正化について、
どのような方針を打ち出しているのか?
を、全部は無理ですが、個人的な理解と感想を交えて紹介したいと思います。

<国民の安全・安心のための取組>

[既存のルールの遵守、各種制度の適正化に向けた取組]」

「出入国・在留管理等の適正化・外国人の受入れについて」

1 電子渡航認証制度の導入
 →個人的な理解と感想ですが
 短期滞在査証免除対象国の入国希望者の情報の把握が主眼ではないか、と思います。
 入国させると日本にとっては好ましくない人物の事前把握でしょう。


2在留カードとマイナンバーカードの原則一体化
 →個人的な理解と感想ですが
 マイナンバーカードで集められた情報について、
 出入国在留管理庁が他の省庁と共有して在留審査に活用。
 これは、公租公課の納付状況。
 以前から税金を滞納しているケースは不許可になる可能性がありましたが、
 国民健康保険と国民年金の納付状況も把握できるようにして審査に反映するみたいです。


3 特定技能制度と育成就労制度の適正な受け入れ
 →個人的な理解と感想ですが
 対象分野の生産性向上や省力化、国内人材の確保、状況に応じた受け入れの停止など
 で受け入れ人数の設定や再設定をするみたいです。
 表現として正しくないかもしれませんが、
 ソーシャルワーカーやブルーワーカーの分野になるので、
 日本国内の人材だけでは不足する可能性が高いです。
 しかし、外国人の数がふえてしまうと不安感がでてきてしまう、世論もあり、
 上限を決めておいて、不安になっている人たちを安心させたい、があるみたいです。


4在留資格「経営・管理」に係る適正化
 →個人的な理解と感想ですが
 実態や公租公課の履行状況を踏まえて事業実態を把握して、
 制度趣旨に沿った制度に改善をしていくみたいです。
 資本金が3,000万円になりましたが、
 よりいっそうの本気度と元手が必要なビジネスを推進している感じがします。
 一人で独立するのではなく、数人が集まって、
 各々が役割分担をする必要がある規模ではないと・・、と感じます。

 気になるのが、インド人・ネパール人の経営しているレストランの動向です。
 コック(在留資格は「技能」)として入国し、その後、独立してレストラン開業。
 在留資格は従前のルールの「経営・管理」で活動。
 このようなケースは、新しい基準への猶予期間があるのですが、達成できそうにない。
 ほかの会社に事業譲渡をして、自身は在留資格「経営・管理」から「技能」に変えて
 コックとして働くことを計画する可能性があります。
 形式的、名目だけの可能性もあるので、審査が厳しくなるのかな、と予想しています。


5 在留資格「技術・人文知識・国際業務」に係る適正化
→個人的な理解と感想ですが
 在留資格の該当性にあてはまらない仕事をさせている疑いのある受入先を調査し
 審査の厳格化と許可の在り方を検討するみたいです。
 これは、きついなぁ、という感想です。
 依頼を受けて、ときたま感じるのが、
 この仕事は専門的な知識が必要な仕事か、どうか、わかりにくい仕事ってあります。

 例えば、小売業や飲食店のように接客の仕事は、単純な仕事ではないと思っています。
 顧客や会社内でのコミュニケーション能力
 商売の知識全般と提供する商品やサービスの知識、
 今は簡単に商品は売れないから、売れるために工夫する知識 など
 が必要だから、バッサリ切ってしまうことは避けてほしいと思っています。
 知識や技術も必要だけど、最後は「気合」と「根性」という仕事はありますから。

 また、留学生は卒業後に就職したら、在留資格「技術・人文知識・国際業務」を得たい、
 という人は、多くいる感じがします。
 なお、日本人大学生の就職活動に圧倒されている感じが見受けられるので、
 就職活動が不利にならない配慮は必要かもしれません。

 
6 在留資格「留学」に係る適正化
→個人的な理解と感想ですが
 留学生の資格外活動の実態を踏まえながら、
 資格外活動許可とその管理をどうするのか?みたいです。
 学生なのか、労働者なのか、わからない。どちらと言えば労働者ではないか?
 と思える人はいるとは思います。
 親や親族から授業料や生活費を負担してもらえる恵まれた人に絞り切ってしまうと、
 受け入れ教育機関の数が多いので、留学生が少なくなる教育機関が増えるだろうから、
 受け入れ人数を減らすような施策はどうかな?と思います。
 働きながら教育機関に通って勉強している人って、けっこういますし、
 「日本でチャンスをつかみたい」という根性のある人達もいます。
 将来、有望な人もいるでしょうし。
 バイト先や活動時間など制限するのであれば、貸与ではなく、
 給付の奨学金の充実をしてあげないと、思いますが、
 日本の学生との兼ね合いもあるので難しいところ。 
   

7 在留資格「永住者」の在り方の検討
→個人的な理解と感想ですが
 審査の厳格な運用と取り消しを可能にするようです。
 税金や社会保険料の公租公課の悪質な未払いが対象になることは、すでに、報じられています。
 
 許可の要件としては、日本語能力も対象に挙がっているみたいです。
 それと、日本の制度やルールの学習するプログラムの受講も。
 学習や受講のための予算の配分をしたり、実施するには人手がいるので、
 どこまでやれるか? があると思います。
 個人的には、日本に永住希望なのに、日本語が理解できない、
 日本の制度やルールを守らない・関心がない、はよくないな、と思います。
 最近は、日本語が話せなくても生活できてしまう地域もでてきているので、
 よその国の日本で生活している、という意識がなくなってしまうのかもしれません。
 しかし、プログラムの受講があれば、受講したいという人は、けっこういるかも。


8 帰化の厳格化の検討
→個人的な理解と感想ですが
 帰化許可の要件の一つである居住年数を、10年に原則にすることを検討しているようです。   

 居住年数10年が長いのであれば、
 永住許可を要件にする、
 永住者ではない場合、日本語能力と日本の制度やルールの学習するプログラムの受講も義務付けたらどうか、
 と思います。
 自国の国籍や市民権を得させるのに、上記のようなプログラム受講ではなく、
 試験をして合格を義務付けている国もあるようですし。
 帰化した人は、メンタルや交友関係は変わらないから、
 出身国の人たちとの橋渡しは期待できます。

そのほかに
不法滞在者ゼロプランの強力な推進
不法就労対策の強力な推進
外国人犯罪の適切な対応
被仮放免者等の情報共有
外免切替の厳格な運用
日本語や制度・ルールなどの学習プログラムの創設
在留許可手数料・査証手数料の見直し
などがあります。
  
「外国人制度の適正化等について」
マイナンバー等を活用した情報連携の更なる活用
税・社会保障・医療に係る制度の適正化
日本語教育の充実
福祉・教育・住居など制度の適正化
民泊・オーバーツーリズムへの対応
 
[土地取得等のルールの在り方を含む、国土の適切な利用及び管理に向けた取組]
土地所有等情報の透明性の向上と公開性の確保
マンションの取引実態の把握
地下水採取に関する実態把握
外国人の土地取得等のルールの在り方等

<外国人が日本社会に円滑に適応するための取組/
情報発信・相談体制の強化、ライフステージ・ライフサイクルに応じた支援>
も掲げられています。

参考までに

外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策(概要)(詳細版)
国民の安全・安心のための取り組みの概要 -現状と取組の方向性-
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gaikokujinzai/pdf/kettei_gaiyo_shosai.pdf
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gaikokujinzai/pdf/kettei_torikumi_gaiyo.pdf



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このメルマガも、平成14年(2002年)の10月から発行していて、
何気に、24年目に入りましたので、今後も引き続きよろしくお願いします。

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https://mbp-japan.com/tokyo/orimoto/column/?jid=1300156

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日本に住んでいるフィリピン人コミュニティを開拓し、相談を受ける事からスタートしました。その後、中国人、ネパール人、ベトナム人などの外国人、取扱う分野を拡げ、経験を積み、20年以上になります。

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