メルマガ第96回、2011.12.6発行、雑感(2011.12.5)
メルマガ第165回
今年の夏には、外国人材に新たな方向性? 2018.3.1発行
行政書士の折本徹と申します。
昨年から今年にかけて寒さが続きますが、
ようやく一雨ごとに暖かくなってくる季節になりました。
今年も、時期に関係なく(古くても)、新聞・雑誌・書籍に掲載された、
外国人にまつわる内容で、興味深い記事を紹介・簡単なコメントや、
このメルマガは、平成14年(2002年)の10月から発行しているので、
過去と現在は、どのように違ってきているのか、の視点で書きたい、
とも考えています。
元旦と1月3日の新聞報道、そして、2月20日の経済諮問会議によると
・海外在住の日系4世(ひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんが日本人)
の若者が日本での就労を可能にする
・介護の技能実習生が実習期間中に「介護福祉士」に合格すれば、
働き続けられること
・経済財政諮問会議では、人手不足の業界があるのでそこで働けるようにすること
を検討する、とのことです。
・海外在住の日系4世については、3世(親)に扶養される未成年・未婚の実子
であれば在留できますが、新たに18歳から30歳を対象に、
日本語N4レベル
親族や雇用主のサポート
があれば、最長5年間の滞在を認めることを検討
(1年更新で申請時に日本語能力が向上しているか、確認)。
働きながらの勉強や国際交流をするワーキングホリデー制度を
参考にするようです。
5年あれば、日本の専門学校や短期大学に通学・卒業できるかもしれないから、
良いかもしれません。
・介護の実習生が滞在中に「介護福祉士」に合格すれば、
働く在留資格「介護」に変更して、引き続き在留できるようにするか、ですが、
技能実習の主旨からすると、どうかな?なので、
検討するそうです。
・2月20日の経済財政諮問会議で、外国人労働力について議論を行い、
安倍首相の発言として、
「安倍内閣として、いわゆる移民政策をとる考えはありません。
この点は堅持します。
他方で、5年間のアベノミクスによって、有効求人倍率が43年ぶりの高水準となる中で、
中小・小規模事業者の皆さんを始め、深刻な人手不足が生じています。
生産性向上や女性・高齢者の就業環境の整備のため、
生産性革命・人づくり革命・働き方改革を推進するとともに、
あわせて、専門的・技術的な外国人受入れの制度の在り方について、
早急に検討を進める必要があると考えます。
在留期間の上限を設定し、家族の帯同は基本的に認めないといった前提条件の下、
真に必要な分野に着目しつつ、制度改正の具体的な検討を進め、
今年の夏に方向性を示したいと考えています。
菅官房長官、上川法務大臣におかれては、各分野を所管する関係省の協力を得て、
急ぎ、検討を開始していただきたいと思います。」
がありました。
女性就労、高齢者の就職の余地もなく、ITを使用しても、人手不足になる業界で働けるように、
職種の拡大、既存の働く在留資格の取得をしやすくなるように、検討するらしいです。
人手不足として挙げられる業界は、
建設業界、運輸業界、介護業界、宿泊飲食業界(ホテル・旅館、レストランなどの飲食業だと思います)になり、
有効求人倍率の高さが裏付けています。
もちろん、上記の業界では、
永住者、日本人と結婚している人、永住者と結婚している人、
日本人の実子や孫(日系2世・日系3世)、
日本人と離婚して未成年の実子を扶養している外国人親などが既に働いています。
又、検討しているとはいえ、在留期間の上限を設定(5年間を想定しているようです)、
家族の帯同は認めない、という制限をかけるようです。
個人的には、日本人が集まりにくそうな業界ですし、
低賃金の仕事・精神的にも肉体的にもきつい仕事で、
そのことに対して、文句を言わない・文句を言えない労働者層ができるだけなのではないか?不平不満を持つのではないか?と心配です。
前述した、日系4世については、
親・祖父母世代の日系2世・3世が招へいすることになると思うので、
日本の労働事情を知っているため、
働くことについて、助言してもらえそうですが、
それが期待できないからです。
ただ、5年間滞在できるのであれば、夜間の大学、専門学校、日本語学校に通えるようにして、
学士や専門士を得たら、
専門的な分野や技術的な分野で働くことで許可される在留資格「技術・人文知識・国際業務」への変更許可を認めるようにして欲しいです。
又、就職後、労働トラブルや、不平不満が起こらないように、
雇用する事業所を事前に登録制にする、
労働条件や労働環境をポイント制にして、
法務省などの役所のホームページで公開し、
外国人に就職先を選べるようにしたらどうか、
と思います。
今年の夏に方向性がでるようなので、注目しましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このメルマガも、平成14年(2002年)の10月から発行していて、
何気に、15年目に入りましたので、今後も引き続きよろしくお願いします。
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