職人行政書士への道(渉外業務の) 第21回、人道的配慮をしてくれ-理想と現実の狭間で-(2)
職人行政書士への道(渉外業務の)第8回
「プレッシャーを感じろ!?」
外国人を招へいしたい、と在留資格認定証明書交付申請を依頼されることが
あります。
この申請は、事前の審査、という意味が強いのですが、
認定証明書が交付されると一安心になります。
この申請をする前に、依頼される人・企業と打ち合わせしますが、
「どうしても、日本に連れて来たいのだ」
「日本に入国し、仕事をしてもらいたいのだ」
と懇願されることがあります。
国際結婚の場合は、その夫婦の人生がかかる、こともありますし、
働く在留資格の場合は、その企業の社運がかかることもあります。
その場合、「失敗は許されん」と物凄いプレッシャーの中で、進めることになります。
そういう申請に限って、シンプルなケースではない、という感があります。
もの凄いプレッシャーの中での申請ですが、知恵熱がでるくらい、
知恵を絞って書類を作成することになります。
「知恵を絞る」ですが、事案によって変わりますので、
一概に「こうだ」というものはありません。
申請した後は、自分としては、
「やるべきことはやった、人事を尽くして天命を待つ」という心境なりますが、
なかなか、認定証明書が交付されず審査期間が長くなると、
自信から不安に変わることも、しばしばあります。
「まずい箇所があったのだろうか」と、弱気になります。
そうしますと、再度、見直し、追加書類の提出をすることもあります。
プレッシャーの中で仕事をすることは、申請技術の向上にもつながりますし、
洞察力を養う良い機会でもあります。
スポーツ選手が、成功体験を積み重ねて上達し、「もっと上手くなりたい」
と思うのと同じように、プレッシャーの中で仕事をし、交付・許可の結果を出せば、
「もっと上達したい、もっと詳しくなりたい、申請技術を向上させたい」となるので
渉外業務の行政書士として、実力が上がってくるのだと思います。
それが、依頼人が幸せになってもらえる一助にもなると感じています。
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