職人行政書士への道(渉外業務の)第5回「不交付・不許可を出せ!冷や汗をかけ?」
職人行政書士への道(渉外業務の)第3回
「知識と経験の差は、50歩100歩?」
渉外業務を長年取り扱っているから詳しい、ということは必ずしも言えない、
と思います。
短期間でも、難しい事案や様々なパターンを扱っている行政書士の方が詳しい、
ことは有り得ます、密度の濃い時間をすごしているので。
又、取り扱う事案が偏る傾向もある、と思います。
例えば、入国管理局へ在留資格の手続きを依頼されることがありますが、
国際結婚や外国人同士の結婚、外国人の実子など、身分系を扱う行政書士
日本の企業などに就職したことに伴う、就労系を扱う行政書士
と偏る傾向もある、と思います。
就労系の在留資格は詳しいけれど、身分系の在留資格は詳しくない、とか。
又、国によっても偏ることがあり、
フィリピン国の制度やフィリピン国籍者の知識は豊富だけれど、
タイ国の制度やタイ国籍者の知識は詳しくない、とか。
入国管理局の手続きは詳しいのだけれど、戸籍関係は詳しくない、とか。
でも、事務所運営の方針もあるので、いたし方無い面もある、と思います。
事務所運営からすると、渉外業務は単発業務なので、頻繁な継続があまりありません。
勿論、例外はあります。
例えば、頻繁に外国人を招へいする会社等々からの依頼。
外国人社員が多い会社では、在留資格の在留期限が到来する時期に、更新する手続き
があります。
これを主業務にしていれば、似たようなパターンになるので、ルーチンワーク化します。
事務所運営は安定しますが、
難しい申請はどうしたら良いのか?わからなくなってしまう、は有り得ます。
他に、戸籍関係は、相手の国の制度を知らないと処理できないことも有りますが、
日本と国交がある、全ての国・地域の法律を把握することはできないです。
幅が広すぎるので、「詳しい人」でも他の人に比べて、
知識や経験の差なんか50歩100歩なのだろうな、と。
驕ることなく、謙虚な気持ちで、研究することが大事、と思ったりします。
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http://mbp-japan.com/tokyo/orimoto/column/?jid=1302291