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職人行政書士への道(渉外業務の)第3回「知識と経験の差は、50歩100歩?」

折本徹

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テーマ:渉外業務職人行政書士への道

職人行政書士への道(渉外業務の)第3回
「知識と経験の差は、50歩100歩?」

渉外業務を長年取り扱っているから詳しい、ということは必ずしも言えない、
と思います。
短期間でも、難しい事案や様々なパターンを扱っている行政書士の方が詳しい、
ことは有り得ます、密度の濃い時間をすごしているので。

又、取り扱う事案が偏る傾向もある、と思います。
例えば、入国管理局へ在留資格の手続きを依頼されることがありますが、
国際結婚や外国人同士の結婚、外国人の実子など、身分系を扱う行政書士
日本の企業などに就職したことに伴う、就労系を扱う行政書士
と偏る傾向もある、と思います。
就労系の在留資格は詳しいけれど、身分系の在留資格は詳しくない、とか。

又、国によっても偏ることがあり、
フィリピン国の制度やフィリピン国籍者の知識は豊富だけれど、
タイ国の制度やタイ国籍者の知識は詳しくない、とか。
入国管理局の手続きは詳しいのだけれど、戸籍関係は詳しくない、とか。
でも、事務所運営の方針もあるので、いたし方無い面もある、と思います。
事務所運営からすると、渉外業務は単発業務なので、頻繁な継続があまりありません。
勿論、例外はあります。
例えば、頻繁に外国人を招へいする会社等々からの依頼。
外国人社員が多い会社では、在留資格の在留期限が到来する時期に、更新する手続き
があります。
これを主業務にしていれば、似たようなパターンになるので、ルーチンワーク化します。
事務所運営は安定しますが、
難しい申請はどうしたら良いのか?わからなくなってしまう、は有り得ます。
他に、戸籍関係は、相手の国の制度を知らないと処理できないことも有りますが、
日本と国交がある、全ての国・地域の法律を把握することはできないです。
幅が広すぎるので、「詳しい人」でも他の人に比べて、
知識や経験の差なんか50歩100歩なのだろうな、と。
驕ることなく、謙虚な気持ちで、研究することが大事、と思ったりします。

渉外業務 職人行政書士への道 のコラムを読む
http://mbp-japan.com/tokyo/orimoto/column/?jid=1302291

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折本徹
専門家

折本徹(行政書士)

折本 徹 行政書士事務所

日本に住んでいるフィリピン人コミュニティを開拓し、相談を受ける事からスタートしました。その後、中国人、ネパール人、ベトナム人などの外国人、取扱う分野を拡げ、経験を積み、20年以上になります。

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