60代、クルマについて語る
【はじめに】
少なくともパソコンやスマホを活用されている方の中で
意味不明なメールや何となく不安をあおるようなメール、
中でも過去に取引のあった相手や、現在取引き中の金融機関等から
「登録情報の更新のお願い」や「未払い費用の請求」といった
メールが届けば誰しも少しは不安や対応に応じなければと
心が動いてもおかしくないことです。
覚えのある方も多いと思いますが、数年前までは「ハガキ」での
請求や、裁判所への呼び出しと言った手の込んだ詐欺が流行っていました。
今はこういったアナログ的手法はほぼ影を潜めて、
その分もっと手軽なネットからの迷惑行為が主流となっているようです。
依然として続くこの手の迷惑メールについて
今日は簡単に紹介したいと思います。
【代表例:サポート詐欺】
多くの方との話の中で、最もびっくりするものの筆頭が
この「サポート詐欺」と言われるものです。
例えば、通常通りのパソコン操作中なのに、
突然警報音が鳴り始め画面が暗転、さらに画面上に
ウイルス感染しました!即対応しないとパソコンが乗っ取られます!!
といった警告文が表示されます
通常の操作とは言いましたが、
概ね何らかの動画視聴の際や検索サイトの中のあるサイトを
クリックした途端にこれが出ることが多いようです。
さて、画面上には「速やかに以下のURLからサポート操作を!」
といった「親切な」案内がご丁寧に掲示されています。必ずです。
マウスやキーボードを操作しても変化なし、
変なタイマー迄表示されどんどんカウントダウンが始まります。
こうなりますと、一刻も早く解決をと焦ったあげくに
案内されているURLにクリックしてしまえば…
当然、対応画面と称するサイトでは
貴方の個人情報の打ち込みが始まります。
最後に、処理費用として高額請求の画面がゴールとなるのです。
この場合、いささか乱暴ですが、速やかに電源オフして下さい。
電源ケーブルを抜くだけでは充電電力が健在なので
併せて機器のメイン電源をオフにしましょう。
暫く経ってから再起動すればクリーンな状態に戻るはずです。
【代表例:なりすまし詐欺】
なりすまし詐欺とは言葉通りの意味で、
有名人や著名人からの連絡を装ったり、
友達の態で言葉巧みに有料サイト、会員登録を勧めてきます。
当然、全くの偽物のサイトに誘導され、
有名人を語る場合はもっとランクの上の「有料会員」や
特別感あふれる「限定会員」への入会の罠を張ってます。
無論、会員になることでの課金による収入を得ることが目的です。
また友人の名をかたってこちらの情報登録を依頼するような場合は、
貴方の個人情報や貴方に繋がっている友人知人の情報まで手を伸ばすのです。
絶対に無い!とは言いませんが、一般市民の貴方に
どうして著名人がアクセスするのか?アクセスが出来たのか?
少し冷静になれば、現実が見えてくるはずです。
友人や知人を装ってのアプローチであれば、
連絡先が判明しているのであれば、電話なり口頭ででも確認しましょう。
「確認だけど、この前メール/Facebookで連絡してきた?」で済みます。
付け加えれば、本当に本人からの連絡でも
なぜ連絡してきたかの理由を事前確認しておくことは必要です。
レアケースでも宗教への勧誘やマルチへの勧誘もあり得ます。
特に何年も年賀状すらやりとりしていない相手から
唐突なアプローチが来た場合は対応には慎重を期すべきです。
性悪説は悲しいですが、今の時代にはこの程度の注意は
やはり欠かせないものと私は思っています。
【代表例:フィッシング詐欺】
フィッシング詐欺の代表例としては、
よく有名企業の名をかたったものがあります。
取引のない金融機関やデパートやカード会社の名で
登録情報の確認とか情報の更新の依頼文であったり、
最近当社の名をかたった詐欺行為があるので確認のため、
個人情報の再入力のお願い等といった名目でメールが届きます。
これを直接電話口で行われるのが
還付金詐欺やおれおれ詐欺の類ですがこれはここでは省きます。
なぜ取引のない金融機関やデパートからメールが届くのか?
残念ながらネット上で複数のサイトで通販を利用したり
商品広告のサイトにアクセスした際にアドレスを把握するようで
特に貴方一人に絞って送信しているわけではないとのことでした。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるの言葉通り、
ランダムに大量に送信しているので、こちらから返信さえしなければ
被害に遭うことはないとのことでした。
要は玄関先でノックされても、
居留守に徹して相手にしなければ立ち去るといったイメージでしょう。
不用意にクリックして反応してしまうことこそが
この手の詐欺の最大のリスク要因です。
まさか自分がとは思わずに、
何時かは来るものと考えて日頃から対応の心構えは
とっておきたいものです。
さて、さらに厄介なのが、現在の実際の口座開設先の銀行などや
利用している通販サイトやカード会社等から同様のメールが届いた場合です。
今日のコラムの冒頭の画像は実際のゆうちょ銀行のサイトです。
ページトップに表示されているのですぐに目につきます。
私の取引先の範囲ですが、
他にもカード会社やスーパーのサイトで同様の警告文が掲載されていました。
大原則として、各企業がメールに添付したサイトに
個人情報の入力を依頼することはないと理解して構わないでしょう。
~顧客情報の漏洩の恐れが生じたので正しい顧客情報にメンテ中です…
~貴方の会員カードが期限切れが近づいてます、更新手続きを…
~会費の入金が遅れていますので以下のサイトに連絡をして下さい…
上記は、あるサイトで掲示されてあった「詐欺メールの文面」の一部です。
正直、実に巧妙な語り口で、見た目は本物のサイトと同じデザインとしか
見えないような精緻なフェイクサイトまで用意されているので
万が一、自分にミスがあったのか? と疑ってしまう程です。
怪しいと感じたら、いえ感じないような上記のような名文であっても、
必ず企業のサイトにアクセスし、同様の内容が掲載されているかを
先に確認しましょう。
いざとなれば、企業の正式なサイトに記載されてある電話番号で
ダイレクトに確認することです。間違っても怪しいメール内にある
問い合わせ番号やメアド使用しないで下さい!
さらに言えば、多くの場合この手の詐欺メール、
毎日、もしくは1時間毎に届くケースが目立ちます。
これだけで既に馬脚を現しているので、対応に慌てることはないのです。
貴方の取引先はこんなにせっかちで、暇ではないのです。