誰と一緒に働くか ~ ハーレー社労士が伝える成功への道
採用力がある会社は、社員紹介制度がうまくいっています。
社員からの紹介がある、ということは、社員の満足度が高いからです。
「ウチの会社は、良いよ。一緒に働こうよ」と誘うのですから、当然と言えます。
社員の採用に苦労しているからという理由で、紹介者に報奨金を払ったり、入社者に「お祝い金」を支払う「紹介制度」を作れば、人材の採用につながるだろう、というのは、考えが甘いです。
紹介する側の社員も、自分が働いている会社にどこか「ブラック」な所があれば、紹介しにくいものです。候補者に言いにくい弱点を隠して紹介で入社したとしても、入社後に実態がわかった時に、必ずトラブルが起きます。さらには、紹介者と入社者の人間関係(信頼関係)にも傷が付きます。
自社が良い会社であるという理由、長所も短所も自己分析ができてこそ、「働きやすい会社」として、社員から紹介が期待できます。
そして、弱点がわかれば、それを克服する施策が何かを検討することができます。
「会社の自己分析」をした上で、自社の弱点を上回る「長所」を見つけられれば、自信をもって紹介できます。
取引先から社員候補者の紹介があるケースは、珍しいですが、現実にあります。取引先から評価されているということだからです。同業者からの引き抜きという形にはなりますが、ライバルよりも良い会社であるという証です。
求める人物像や自社の強みを明確にすることは、採用を成功させるだけでなく、会社の人事上の課題も洗い出すことにつながります。
さらには、社員の満足度があがり、離職率が低下することにもつながるのです。
そして、社員が新たな社員を引き寄せるということが起きます。
ヒトがヒトを呼ぶ会社になれば、募集にかける金額も少なくなり、その分、社員のためになる人事施策に投資できるようになります。
採用力を強化することは、会社業績にも結びつくのです。
私は、多くの会社が採用力を身につけ、業績を伸ばしていただくようサポートしています。