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【人事トラブル】解雇していないのに解雇されたと主張する社員の対応

桐生英美

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テーマ:人事トラブル

今日もありがとうございます
採用力育成コンサルタントの桐生です。

【お問合せ】
しばしば無断欠勤するなど、勤務態度の悪い社員Aがいます。
社員から「あの人とは一緒に仕事はできない」など苦情もでていました。
ある日、休憩時間に社員同士で「Aはクビになるんだってよ」と話をしていることを聞き、Aは次の日から出社しなくなりました。会社としては、解雇すると言っていないのですが、電話で連絡すると「解雇された」と言い張ります。
さらに、書面で解雇予告手当の請求がきました。どう対応したら良いでしょうか?

【ワンポイントアドバイス】
まず、本人と連絡をとり、出社を促します。
また勤務する意思がないのであれば、退職の手続きをするように連絡します。
社員同士の雑談がきっかけで、社長が、社員Aに対して直接解雇を匂わす発言をしていない、というのであれば、Aは解雇と誤解したことになります。
その後、出社していないことから、会社としては、黙示の退職をしたと考えたいですが、法的には、雇用契約は続いています。
無断欠勤の状態です。
御社の就業規則に、無断欠勤の場合の懲戒や退職の規定はどのようになっていますか?
対応は規定に基づいて行います。

Aが、勤務を拒否している、そして、会社も結局のところAの出社はもう不要と考えるのであれば、正式に解雇の通知を行い、解雇予告手当を支払った上で「解雇」を行うことしかありません。

しかし、会社は解雇を否定し、かつ、本人の退職した事実関係が認められない(退職願等がない)のであれば、本人との話し合いで、解雇予告手当相当額を「解決金」として、本人との合意による円満解決を目指すことが、事態を穏便に済ます実務解決と考えます。

社長としては、「不良社員にお金を払って解決するなど、とんでもない」とお考えと思います。
しかし、トラブルが大きくなると、費用も時間もかかります。
会社を守るため、とお考えならば、多少の勉強代と捉えて解決することです。
そして、この経験を踏まえて、規則の充実、社員との関係を見直すことです。

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桐生英美
専門家

桐生英美(社会保険労務士)

日本経営サポート株式会社

民間企業での人事と採用経験25年、社労士登録20年。採用面接は2000人。中小企業が悩む採用問題、人事問題を、自らの実務経験と社労士の資格を活かして円満に解決するサポートをいたします。

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