立原道造「草に寝て・・・・・・六月の或る日曜日に」を朗読しました!

小田原漂情

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テーマ:小田原漂情

 私ごとからはじめて恐縮ですが、今年はお盆の頃に風邪を引いてしまい、9月の初めまで、長引かせてしまいました。いくつか計画していた朗読などの取り組みも、治るのを待つほかない状態で、8月の後半を過しました。

 一昨年から取り組んでいるYouTubeでの「詩の朗読」では、夏休みに立原道造の詩を読むことを、一昨年、昨年のならいとしてまいりました。が、今年は、前回(の朗読のご報告の際)もお伝えした通り、高村光太郎の「智恵子の半生」の朗読が7月末までかかったため、立原さんの詩の朗読は8月5日の「村ぐらし」が第1回となった次第です。

 夏休みのうちに、もう1回か2回は、と考えておりましたが、はじめに述べた通りひどい風邪をひいてしまったため、8月いっぱいは朗読など思いもよらぬ日々を過ごすことになってしまったのです。そのまま立原さんの詩は来夏までお休みして・・・という選択肢もありましたが、やはりもう1作は何とか、と思い直して、このほど「草に寝て・・・・・・ 六月の或る日曜日に」を朗読、発表させていただきました。


https://www.youtube.com/watch?v=rvfT-YqROjQ&t=46s


 この作品は、昭和13年(1938年)に、『むらさき』という雑誌の8月号に発表されています。中公文庫版の阪本越郎さんの鑑賞では、前回の「村ぐらし」にも登場している“ゆふすげびと”への思いに連なる作品の系列に位置づけておられます。しかし、その発表時期からのみ作品の言葉をとらえると、

 希望と夢と 小鳥と花と 私たちの友だちだった

という末尾の一行など、立原さんご自身の存在が過去のものになることを、暗示しているようにも思われます。翌年の3月、立原さんはその短い生涯を終えられております。

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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

<真の国語>とは?正解を見つける力ではなく、文章の本質を読みとり、自分の身に引きつけて、生きた考えを組み立てられる力のことです。それをすべての生徒が「わかる」ように、かつ「楽しく」指導します。

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