平成26年版・言問学舎の指導内容のご案内~第4回<新小学1年生~3年生>について

小田原漂情

小田原漂情

テーマ:総合学習塾・言問学舎

 東京都内の私立中入試スタートを明後日に控え、私ども言問学舎でも、連日本番のための最終調整に余念がありません。いっぽう受験学年以外の保護者のみなさまにおかれましては、「さあ、次はわが家の番」という思いを、それぞれお持ちのことと思います。

 新小学4年生~6年生に関しましては、すでにご案内致しましたので(文末にリンクをまとめます)、本日は新小学3年生、2年生、そして1年生について、ご案内させていただきます。

 なお従来、「年長」さんに関しまして、「小学校受験をしないお子さんにのみ対応」という方針をかかげておりましたが、本年度より正式に、小学校受験のうちの「言語領域」についての受験対策を行なうことと致しました。後日改めてご案内させていただきます。

新小学3年生


 旧学習指導要領=ゆとり時代(の教科書)とくらべると、目に見えて内容が変化している学年です。小数・分数が入ったことはもとより、計算の「けた数」も、多くなりました。

 現3年生以下は1年生の時から新指導要領なので、現2年生もこれまでにある程度、けたの多い計算をして来ていますが、やはり「わり算」もはじまるこの学年で、算数の土台をしっかり作っておきたいところです。

 <新小学4年生>の回でご紹介しましたが、「0.1は1枚の板チョコを10に分ける時のひとつぶん」、「ケーキやピザを4人で分ける時のひとつが4分の1、3人で分ける時が3分の1」も、この学年がはじまりですし、「かさ」や「単位」も、はじめにきちんと仕組みをとらえておく必要があります。この年齢で「わかる」教え方をし、反復させることが重要です。

 国語では、「何をした」「何があった」から、「なぜ、そうなるのか」「そして、どう思ったか」などと、世界が広がってゆく時です。2年生までとくらべ、物語文で読める範囲(内容的なもの)が広がります。「身のまわり」から、様子を見ながらどんどん世界を広げて行って、いろいろな文章を読ませる時期にさしかかるのです。

 いっぽう、反復してカタカナの確認をしたりもしますが、より以上に、「カタカナで書くことば」を自分でさがさせるなどして、語彙(ごい)をふやし発想力をつけることが重要です(ハンバーグ、チョコレート、シュークリームなどふだん身近なものでも、「さあ、カタカナで書く言葉をさがそうね」と課題にすると、意外なほどに考えこんでしまう子が多いものです)。カタカナ以外の言葉ももちろんですが、語彙をふやすことで、イメージ力をつけ、読む力、考える力を、あわせて養って行きます。

 なお本来、「10歳までの国語教育に文法は不要」というのが言問学舎の教育方針ですが、学校その他でどうしても触れることになるので、誤った理解を避ける意味で、3年生から少しずつ、主語・述語等についても教えて行きます。

新小学2年生


 算数は、かけ算九九という、今後一生使って行く手足のようなものを習います。「暗誦」して覚えるのが基本ではありますが、並行して、「5×5」は「5+5+5+5+5」であることを、徹底します。具体的には、「5×1」は「5+0」(「5」)からはじめて、「5×9」のあと、「5×10」まで、ノートに書かせます。暗誦だけで九九をおぼえて、先へ行って「×10」に進む時、つまずく子も多いのです。またこのことは、十進法の概念形成にも役立ちます。

 ほかにもくり上がり、くり下がり、文章題。先へ先へ進むのではなく、進度が速い時は(おおむね学年後半)これらの融合した文章題の応用問題にチャレンジし、応用力・思考力を高めて行きます。

 2年生までは、国語は「生活」と隣り合っています。作文で、「家族と一緒にしたこと」を、お仕着せでなく書かせたり、学校の教科書を一緒に音読して、気づいていなかったことに気づかせたり、引き出したり。生活の世界が広がってゆくのと並行して、読む世界も広げて行きます。2年生の段階では、まだ本人のとらえられる対象範囲に沿って、少しだけ未知の領域へふみ出す程度のものを読ませるのが効果的です。そして「ことば」のひき出しをふやしてあげることで、感じる力、考える力を豊かにして行くのです。

新小学1年生


 「ことば」と「数」を、身のまわりのことからスタートして、少しずつ確実なものにして行きます。4月の新入学時点ですでにひらがなが書けるお子さんの場合、学校の進み具合に合わせ、筆順を含めて書き方の再練習を、習いはじめのお子さんなら(一部、全部とも)「あいうえお」「じぶんのなまえ」の順で、ゆっくりていねいに教えて行きます(学校での進み方よりは、速いです)。

 数や計算についても同様です。計算がある程度できるお子さんは、学校の「先どり」をしながら、2年次、3年次を見すえた数の概念(のベース)を育てます。数の大きさから入るお子さんも、段階を踏んできちんと身につくように、1から10、10から20、そして50、100へと、あとで習うことの土台をつくって行きます。計算も、適宜組み合わせて教えます。

 また、夏休みの課題とはかかわりなく、絵日記なども書かせます。子どもは絵を描くことが大好きで、そこに自分の好きなもの、感じたことを込めますから、それを言葉と関連づけることで、言葉の世界に色付けをしてゆくのです。もちろん、学校の宿題にも対応します。

※4月から年長になるお子さんに関しては、先述の通り、「言語領域」の受験対応をはじめますが、後日改めて、ご案内をさせていただきます。ただし、お問い合わせは随時お受けさせていただきます。

※言問学舎では、4月1日からの消費税改定に伴い、「みなさまの家計とともに歩む」ことをモットーとして、わずかずつではありますが、全学年において月謝の本体価格引き下げを実施します。詳細は下記よりご覧下さい。

4月1日以降の月謝について 

★新小学4年生~6年生に関してのご案内は、下記リンクよりどうぞ。

新小学4年生のご案内
 
新小学5年生のご案内 
新小学6年生のご案内


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小田原漂情
専門家

小田原漂情(学習塾塾長)

有限会社 言問学舎

自らが歌人・小説家です。小説、評論、詩歌、文法すべて、生徒が「わかる」指導をします。また「国語の楽しさ」を教えるプロです。みな国語が好きになります。歌集・小説等著書多数、詩の朗読も公開中です!

小田原漂情プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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