キッチンリフォームにおける、ステンレスと大理石の違いと特徴
大理石を外壁にした家は実現が可能でしょうか?
海外で歴史のある外壁も大理石でできた美しい建築物を見たことがありますか?
「あのような家に住んでみたい」とあこがれを持つ人もいるのではないでしょうか。
しかし、日本では外壁を大理石にした家をあまり見かけないと思います。これにはきちんと理由があるのです。
いくら大理石が求めやすい価格帯のものも流通するようになったといえ、外壁に使うとなると量も多いので、コストの問題が大きなハードルになること。そして、大理石特有の性質と日本の気候が大きな要因となっています。
大理石は繊細な材料です。何の知識もなく使うにはちょっと難しいので、しっかりと特性を知っておきましょう。
高温多湿の日本の気候で大理石の外壁を維持するのは大変
大理石は吸水性が高いという特性があるので、雨風にさらされる外壁として使うにはかなりの配慮が必要になってきます。「雨で濡れても乾けば元通りになる」のであれば良いのですが、シミになって光沢が消えたり、カビが生えてしまったりとなかなか管理が難しいという現実があるのです。
また、大理石は酸性に弱いので酸性雨が降ると表面が溶けてしまう恐れもあります。
そのため、大理石を使った外壁施工を受けないという判断をしている業者さんもいらっしゃるほどです。
何も知らずに外壁を大理石にしてしまったために、1年も経たない間に綺麗だった外壁がくすんでしまってシミだらけになってしまったという方もいらっしゃいます。
日本は雨も多く湿度も高い気候ですから、正直に言えば、大理石を外壁にするには向かないということを知っておきましょう。
それでも大理石の外壁にしたいならメンテナンスが欠かせない
大理石は日本では外壁に向かないというお話をしましたが、それでもあの美しさに憧れるという人は後を絶ちません。
大理石を外壁にするために必要なのは、まずは外壁用の汚れ防止と防水コートをすることです。しかし、このコートも永年ではありません。コートの種類にもよりますが、2年から3年程度でコートのかけ直しが必要ですので、メンテンスにもコストが掛かることを覚悟しましょう。
また、外に対する防御だけでなく、外壁の裏面も結露などに備えて防水コートが必要です。
このように、外壁を大理石に使うとなると、様々なメンテナンスと配慮が必要になります。思わぬことで輝きが失われてしまうことがあることを覚悟しておきましょう。