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小林正昭

石材で建物や墓地、インテリアのグレードを上げる一級建築士

小林正昭(こばやしまさあき) / 一級建築士

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コラム

踏み石施工事例

2015年9月30日

テーマ:施工事例

コラムカテゴリ:住宅・建物

踏み石とは?

玄関や縁側などの上り口に、脱いだ靴などを置く石を踏み石と呼びます。さらに、踏み石を庭にポツポツと置くのを飛び石といいます。
つまり、飛び石も踏み石の一種ということです。踏み石は和風の庭に合うものだと思われがちですが、最近では高齢者の昇り降りのしやすさなどもあり、洋風の庭や家でも踏み石を設置するお家が増えてきています。

踏み石のサイズや石材の種類など、依頼主の好みによって選択の幅は広がります。
和風の庭には和風な踏み石の石材を選び、洋風な庭には洋風な踏み石の材料を選ぶことで、違和感のない庭を作り出すことができます。
踏み石は人が上る所なので、雨などが降った時にもぬかるんだ地面にも影響されないように、しっかりと固定することが大切です。グラグラするとケガの原因になりますし、十分に気をつけましょう。

踏み石をしっかりと固定するには

踏み石は十分に固定することが大切だという話をしましたが、しっかりと固定するにはどうしたらいいでしょうか。
和風の庭であれば漆喰で固めるという方法もあります。漆喰で固めると踏み石は動かない上に、和の雰囲気を損なわないので人気です。
他にも踏み石の周りに砂利を敷くのも人気ですが、砂利を敷いた上に敷石を置くと安定しないので、しっかりと固定した後で周りに砂利を敷いた方が良いでしょう。
土の上に置く場合は、石の凸凹を考慮し、なおかつ雨などが降った時に地面がぬかるんだ場合のことも想定して対策を講じる必要があります。
踏み石の一種である、飛び石を半分程土に埋めた状態で設置することもあります。その際には、水はけを良くしておかないと、大量の雨が降った時には足元を汚さないという飛び石の役割を果たせなくなるので、水はけのことも考えておきましょう。

踏み石の施工具体例

では実際に踏み石を施工した例をお話しましょう。依頼主からの要望は厚みが10~15㎝で出来るだけ大きな踏み石で、その周りの地べたには苔を配置するとのことでした。
踏み石として使った石材の寸法はおおよそ40㎝×60㎝×厚み10cmの相木石です。まずは昇り降りがしやすく、水はけなども考えて踏み石を配置する場所を決めます。
そこで、設置する場所の水はけや踏み石の厚みと凸凹を計算して土台を整えます。
踏み石はベースに少し埋まった形で設置するので、どのくらいが地表に出るのかを考えないと昇り降りがしにくくなります。DIY(Do It Yourself=自分で作ったり修繕したりすること)で踏み石を設置する際には、埋まる部分の厚みも考えて踏み石を購入しましょう。
次にモルタルをグラつきがないように周りをしっかりと固め、その後(土・漆喰・砂利)で周りを整え仕上げました。

この記事を書いたプロ

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