原料産地表示で「本物」と表示できる嬉しさ、守り続けるために②

熊澤彰

熊澤彰

テーマ:ビジネス・業販

南魚沼の田んぼ

原料産地表示で「本物」と表示できる嬉しさ、守り続けるために①

キチンと作った方が、胸を張れるように


本物が、「の、ようなもの」に、押し出されないために


銀座のふぐ職人、熊澤でございます。

写真は、令和5年6月、新潟県 南魚沼市内で撮ったもの。

通りがかりの道路から勝手に撮影しちゃって、すみません。

令和8年の現在は、お米の価格が大変高騰して、皆様も不安と存じますが、

この写真は、その、2年半前ですね。

新潟県、南魚沼市は、有名なコメどころ、ですが、当時、

「『南魚沼産』と名前が付いたコメは、南魚沼の生産量の10倍ある」

と言われていました。

肝心の、その地は、山間の斜面に、小さな田んぼが広がる地域。

大きな機械も入らず、朝晩は寒いのに、

一生懸命、農家様がお米を育てていらっしゃいます。

手がかかるから、いたるところに休耕田がある、大変な場所でございます。

こんなに、他の場所より苦労して育てたのに、

「の、ようなもの」と一緒にされていたのでは、たまりません。



「本物」が、遠すぎるから、「の、ようなもの」を作って、大量に宣伝する、

この 安易な ブランディング = ビジネスモデル は、

最終的に、関わる方、全員を疲弊させます。

おかしなものが横行しすぎると、

一番有名な、一番目指すべき食材が、押し出されてしまいます。

それを防ぐために、

遅すぎた、と言われる方も、いらっしゃいますが、

パート1で申し上げた、

食品表示法の改正は、とても大切な出来事だったのかも、しれません。

当店も、その流れを感じて、マイベストプロへ参りました


私が投稿をさせて頂いております、この「マイベストプロ東京」、

銀座の飲食店主としまして、いわゆる、ファーストペンギン、だったわけですが、

運営側スタッフ様より、

 「『銀座』と名乗る飲食店様で、現在、本当に銀座に店舗があって、

  個人で、ネット配信の実績ある方として、貴方にお願いします」

と、おっしゃって頂いたのが、

私が、参加させて頂く事を決めた、一番の決め手でございました。

私よりも、もっと素晴らしい、歴史あるお店様も、配信されていらっしゃる方も、

銀座の街には、たくさん、たくさん、ございますでしょうが、

前述の通り、

銀座に店がある人間の、端くれと致しましては、

前述の「の、ようなお店」が、既にたくさん参加されていた、としたら、

その中に、チョコン、と仲間入りさせて頂くのは、

寂しかっただろうな~、とは、存じます。

「本物」だからこそ、これからできること


お待たせしました。

「本物」を 製造・流通させている業者様へ。

以下、私でも実践しております、これからできる、ご提案の一つでございます。

たとえば、

「の、ようなもの」と、ご自身の商品やブランドに、ある程度の区分けができたら、

「同じブランドの中で、階段を作る」もしくは、「階段を確認」しましょう。

具体的には、

同じブランドで、一つ上の商品、もしくは、一つ下の商品、を、作ります。

もしくは、

同じブランドで、商品のグレードを、一つ上げます。

この、どちらか、または、両方を、してください。

コトーブルギニオン

お話を、パート①の、ルロワに戻します。

画像は、コトーブルギニオン。

ルロワの、新しいワインでございます。

既に、ルロワには、メゾン、ドメーヌ、の、階段がございましたが、

産地をブルゴーニュ地方から広げて、

ブドウの種類にも幅を持たせた、やや お手軽版。

蔵元が、それを狙っていらしたか、は、定かではございませんが、

これで、これまで、

「ブルゴーニュにするか、ほかの、『の、ようなもの』にするか」

で、考えていらしたお客様は、

「ブルゴーニュにするか、コトーブルギニオンにするか」

と、考えて下さるようになった、と存じます。

要約しますと、お客様の選択肢が、「ルロワ」だけ、になる。

もう、お客様が「の、ようなもの」を、考慮に入れなくて、宜しくなります。

一方、「の、ようなもの」の業者様は、

「の、ようなもの」だけでも、品質は怪しい、元々、開発の手間は かけていないので

新たに、階段は 作れないものです。



以上、提案、と申しましても、

私は、社会心理学のプロではございませんから、証明の仕方は存じませんので、

どうぞ、根拠のない事と、お笑いくださいませ。

でも、私の店で取り扱います、他の商品でも、

焼酎「百年の孤独」に「中々」

ワイン「紫鈴」に「明日香」

いずれも、ブレイク後に、一段上・下の商品を出したもの。

ほか、周りを見渡せば、枚挙には、いとまがございません。

では、実際当店では、どうしているか、と申しますと、

扱うお米の産地を、

南魚沼から、同市内の、より山あいの狭い地域「塩沢地区」へ限定。

お料理のコースを、

既存の「おもてなしコース」に、「宝コース」を新設しました。

私のような小さな店でも、これ位なら できます。

この効果は、絶大なものでございまして、そのおかげで、

「一日一組様」という営業形式も、どうにか 成り立つことができました。



キチンとしたモノを作っている方が、胸を張れる世の中へ。

今年こそ、実現したいと存じます。



<毎週日曜・水曜 12:30に更新します>

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熊澤彰
専門家

熊澤彰(ふぐ調理師)

ぎんざ姿

ふぐ調理師として40年以上の経験を持つ。自ら日本全国を渡り歩いて選んだこだわりの食材だけを使用。1組の顧客に最大限のおもてなしをしたいという思いから、1日1組最大6名に顧客を限定している。

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