ステップファミリーになる為に大切なこと
ステップファミリーになると生活をして最初の頃には、見えてこなかった問題が、少しずつ見えてきます。
どんな問題が出てくるのか?
少しずつ具合的にご紹介をさせて頂きます。
親の離婚と再婚を経験した子どもの気持ち
子どもは親の離婚も再婚も、子ども自身が決めたことではありません。
親の離婚で得た喪失感を受け入れるのに大人以上に時間がかかります。
喪失感”グリーフ”とは
- 実親との離別
- 実親との死別
- 転校により、慣れ親しんだ地域とお友達との別れ
- 生活環境が変わり自身の役割の喪失
など・・・
親の再婚は嬉しい反面、複雑な想いを抱えている子どもも少なくないのは、喪失感があるからです。
このように書いてしまうと不安になるかと思いますが、
子どもの様子や気持ちにも寄り添ってあげることが必要です。
こんな様子がチラチラ見えたら要注意!
- 実親が再婚をすると決めた時、嬉しい反面、新しい家族とうまくいくか、新しい環境で楽しく過ごせるかなどの不安がある
- 実親を新しいパートナーや新しい兄弟に取られてしまうという不安
- 実親が幸せそうなので、自分の気持ちを思うように吐き出せない
- 自分のせいで、実親が新しいパートナーに叱られたりするところを見たくない
- ・大人の顔色を伺いながら過ごすことが多くなる
子どもによっては、離婚そのものが、自分が良い子でなかったから離婚をした。とか、
お父さんとお母さんの仲が悪くなったのは、自分のせいかも?
と思うこともあり、離婚をしてしまったのは、自分のせいだと、
罪悪感の気持ちを持ってしまうこともあります。
さらにそこへ、親が別の人と再婚してしまうと、
子どもにとって「本当のお父さん・お母さんが仲直りする機会が完全に失われた」
と思うこともあり、もう元の家族には戻れないという絶望感や喪失感を抱えます。
それに、いくら親が好きになった人とはいえ、子どもにとっては、継親は、他人なので、
自分の親と仲良くする姿を見て、「自分の親をとられた」と怒りや嫉妬の気持ちを感じることもあります。
そして、別れた実親や死別した親との関係性が良い場合は、
継親と仲良くすると、別れた実親や死別した親を裏切ったと捉えてしまうので、
そこで反発が出たりもします。
また、知らない人と暮らす事もストレスなのに
実親でない大人に叱られたり、怒られたりすることは、本当に不愉快で、
特に思春期の子どもの反抗は、ひどくなります。
その反面、親が幸せそうな顔をしていたり、家庭内の雰囲気が穏やかであることで、
子どもの気持ちも安定してくるので、
親の離婚や死別と再婚を経験した子どもに対してのケアは、手厚くしてあげるのと共に
焦らず時間をかけて丁寧に行う方が良いと言われていて、子どもの喪失感が回復するのは、
だいたい、1-2年くらいとされています。
ただ、子どもが悩みやストレスを抱えてしまっても、語源化するのも難しく、
また相談する場所が少ないので、ひとりで、不安を抱えてしまいがちです。
再婚する2人がそれぞれ子どものことを何よりも優先して考えて、
お互いに相手の子どものことを思いやることが大切です。
なので、再婚前から、再婚後にいろいろ変わる生活について、
子どもの気持ちを聞きながら、子どもファーストで、話し合っておけると良いです。