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平田えり

ステップファミリーの家庭問題を支援するカウンセラー

平田えり(ひらたえり) / カウンセラー

NPO法人M-STEP

コラム

ステップファミリーが抱える問題/板挟みになる実親の気持ち

2024年4月9日

テーマ:ステップファミリー

コラムカテゴリ:くらし

ステップファミリーになると生活をして最初の頃には、見えてこなかった問題が、少しずつ見えてきます。

どんな問題が出てくるのか?
少しずつ具合的にご紹介をさせて頂きます。

板挟みになる実親の気持ち

ステップファミリーになってのストレスは、継親だけではありません。

実親からしてみれば、子どもも、パートナーも大切な存在で、
自分が大切に思っている者同士の関係性が悪いと
とても悲しくなりますよね。

もう仲良くしてよ!
と泣きたくもなりますが、実親は、継親に対して、
本当の親でもないのに自分の子どもを育ててもらっているという気持ちが
負い目になって、継親が厳しく、注意をしたりしても、
それだけパートナーが一生懸命、親になろうとしてくれる、その姿を認めたいと思いもあって、
注意できなくなる心理状況に陥ります。

実親が抱えるストレス

  • 自分の連れ子とパートナーとの関係性がうまくいかず、話合いをしても気持ちがすれ違う
  • 連れ子が継親に躾と題して、注意をされたり、叱られたりすると、まるで自分が叱られているような気持ちになる
  • シングルだった自分と結婚をしてくれたという負い目を感じてしまう
  • 継親に叱られて反抗をする連れ子に対しての対応がうまくいかない


世の中で起きる継親から継子への虐待事件などを見ると
「どうして実親が止められなかったのだろう?」と思うことがありますが、
こうした心理状況がきっかけになり、虐待につながってしまうケースも多いです。

ちなみに・・・2020年の虐待件数は、19万件と過去最多になりました。
2018年の虐待者のデータでは、実母が47%、実父が41%、実父以外の父親が5.8%、
実母以外の母親が、0.5%、その他が5.7%となっています。

圧倒的に実の親の方が多いのですが、妻の連れ子を虐待した、とか、
内縁の妻の子どもを虐待したなどのニュースが大きく取り上げられる為、
子連れ再婚に対しての社会的な風当たりは強いものとなっています。

2018年に起きた船戸ゆなちゃんの事件は、継父が「本当の親になりたかった」という一心で、過度な躾に対して、母親も服従せざる負えない心理状況だったため、起きてしまった事件です。

また、2019年に起きた進藤りょうすけくんの事件は、両親の離婚後、離れて暮らす、父親とお兄ちゃんとの面会交流は、月に1.2回ありましたが、母親と同居をしていた、継父に対して、
りょうすけくんが「本当の親じゃないのに!」と言ったことが引き金になり、起きた事件です。


では、実親のみなさんは、どうしたら良いかと言いますと、一緒に暮らし始めた当初から、
継親から継子に向けられるストレスは実親が聞いて受け止めると良いです。
継親のストレスが直接、子どもにぶつけられることがないように
継親にはできるだけ、いいとこどりをしてもらって、
我が子の躾は、自分がしっかりと責任をもってやっていくことをおすすめします。

それでも、どうしたら良いかわからない時には、私の元へご相談にいらしてくださいね。

この記事を書いたプロ

平田えり

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