ステップファミリーってどんな家族?
ステップファミリーになると生活をして最初の頃には、見えてこなかった問題が、少しずつ見えてきます。
どんな問題が出てくるのか?
少しずつ具合的にご紹介をさせて頂きます。
継親子関係の難しさ
継親子関係とは、連れ子とパートナーとの関係性のことをいいます。
血縁がない親子関係。
一緒に暮らし始めたら、継親は、その血縁のない継子の”親代わり”になろうとして、
血縁のない子どもの”親”になろうと努力します。
もちろん、その意気込みは大切です。
ですが、頑張りすぎてしまうが故に疲弊してしまうことも少なくありません。
- 親になったのだから「躾」をしなくてはならない。
- 親になったのだから「継子」を愛さなくてならない。
など、思うこともあると思います。
しかし、過度な躾は、虐待にも値しますし、そういった事件は少なくありません。
「親になろうとしてごめんなさい」 目黒虐待死、父謝罪
最近では、”内縁の夫”や”交際相手”という表記を使って
子連れ再婚家庭内(ステップファミリー)で、起こった事件を目にすることが多いです。
そして、「継子を愛することはできません」という、継親さんからのご相談も多いです。
継親は、愛するパートナーの子どもだから、無条件に愛することができると、恋愛中には思いがちです。
現に時々、遊ぶ機会がある継子は、可愛くて、何も問題なんて起きないだろう。
という根拠のない自信が満ち溢れています。
ところが、一緒に住み始めると少しずつストレスが溜まります。
継子に元パートナーの面影を感じで嫌悪感を抱いたり、
継子とパートナーの仲が良さげなところを見て嫉妬をしてしまったり。
そして、自分だけが抜け者にされているような”疎外感”を感じたりもします。
逆に継子は、
- 実親を継親に盗られたという嫉妬心や不安
- 兄弟姉妹を盗られたという嫉妬心や不安
- 自分の居場所がなくなるかもしれないという不安と恐怖
このように感じる子どもも多いです。
そして、”躾”に関しては、
「親でもない人に文句を言われて腹が立つ」
「親でもないのに親面しないでほしい」
というのが、子連れ再婚家庭で育つ子どもたちの本音のようです。
私も子どもの立場でもありましたので、この子どもの気持ちが大きく頷けます。
また子どもは、自分の意思とは関係なく、
これまで過ごしてきた実親との生活、そして生活環境が、
ガラッと変化をするので、戸惑いもあり、実親や継親に対する反発心も生まれます。
思春期の子は特に
”自分が選んだ環境でもないのになんで継親にイライラされなきゃいけないの?!」
と思うようにもなります。
例え、実親が新しいパートナーと一緒に暮らすことに最初は、喜んでいるような素振りをみせていても、必ずしも、そうとは限らないということを念頭に入れておくと良いですよ。
継親子関係を上手くいかせるポイントは、”時間をかけて焦らず関係性を築くこと”
です。
★参考文献★
子連れ婚のお悩み解消法 ―継子・実子・住居・お金をどうするか