賢い小規模マンション管理組合になろう（１）

こんにちは、マンション管理士の深山です。

　以前のブログで、
小規模マンション管理組合においては、少しでも「無駄な」支出を抑えることが最大の課題
と述べました。（小規模マンション管理組合の課題は２つしかない）


　今まで数多くの小規模マンション管理組合とお付き合いさせて頂きましたが、
組合の成熟度によって、そのタイプは大きく３つに分類することができます。

①ほとんどの居住者がマンション管理に無関心な管理組合
②一部とても熱心な区分所有者がガンガンと引っ張る管理組合
③全体的に程よいコミュニケーションが取れている管理組合


　①は、都心や築年数の経過している小規模マンションに、この傾向があります。
　このような管理組合では、無駄な支出を抑えるどころか、マンション管理に関する無関心から、
すべての管理業務（管理組合がやるべき業務でさえ）を管理会社へ依存しています。
　当然管理会社が用意する提案や見積はすべて無条件に承認、高経費体質が続きますから
ますます財政困難になっていきます。


　では、②の管理組合はどうでしょうか？
　一部の区分所有者がマンション管理に目覚め、管理会社に対し何でも「値下げ」を要求し、
最後には「自分たちでマンション運営はできる」と、管理会社への委託をやめ、
「自主管理」に移行していきます。

　このように、強引に自主管理へ移行したマンションでは、管理会社への委託費用が
全くなくなりますから、確実に日々の支出が減ります。
しかし同時に様々な問題点があり、私はお勧めしていません。


　結局、上記の中で「③全体的に程よくコミュニケーションが取れている管理組合」が理想的ですが、
それでは具体的に実行でき、且つ管理費を削減している小規模マンション管理組合の事例について、
次回挙げたいと思います。


マンション管理コンサルタント　メルすみごこち事務所