「○○」の改善ができていないマンション管理組合は「働き世代拒否」と同じ
マンション管理組合の運営を円滑に進めていくためのポイントとして、
「管理組合(理事会)からの広報」
の良し悪しはとても重要です。
理事会は一生懸命努力して、様々な検討を加え改善提案を考えているのに、他のほとんどの居住者に関心がない・冷めている・反対者が多いようなマンション管理組合では、この広報のしかたに問題があります。
広報で大切なことは「頻度と内容」です。
これを言い換えると、「伝えること」と「伝わること」です。
まずは何と言っても頻度でしょう。
よく、理事会の会合はマメに開き、とても活動的なのだけれど、議事録を他の居住者へ配布しない管理組合を多く見かけます。
せっかくの理事会の取り組みが他の居住者へアピールできていないため、いざ総会へ改善提案を上程しても、
「それは聞いていない」
「いきなり賛否を問われても」
「理事会は強引ではないか」
と、多くから誤解され、否定される可能性が非常に高くなります。
もし否定されなかったとすれば、よほど居住者の意識が低いマンションと言う事であり、これはこれで大きな問題として認識してください。
また、広報の頻度=居住者の目に多く触れることも非常に重要です。
理事会の議事録だけでなく、わかりやすいニュース(速報版)を作り、これを全戸へ配布したり、掲示したり、回覧に出したり、メールで一斉送信・管理組合ホームページがあればそこへの掲載など、可能な限りトライしてください。
なお、今までほとんど広報(配布)をしたことがないマンションでしたら、A4サイズの議事録などを集合ポストへ投函しただけでは捨てられてしまう(不動産屋や出前のチラシにまぎれて捨てられてしまう)ため、面倒でも初めは茶封筒に入れて投函し、居住者が確実に部屋まで持ち帰るよう努力してください。
なお、広報は「伝えること」より、「伝わること」を第一に、文字主体ではなくイラストや写真・紙祖もののの色などを利用し、決して紙代・印刷代の節約を図ろうとケチらないでください。
広報に投資せず、後で提案がことごとく否定されることのほうが結果的にロスが大きいものです。
マンション管理コンサルタント メルすみごこち事務所