短所を長所に変える場所
夏休みも中盤に入り、これからお盆休みを迎えます。
家族で旅行に出かける。
おじいちゃん、おばあちゃんの家へ帰省する。
海や川へ遊びに行く。
博物館や水族館を訪れる。
普段より家族で一緒に過ごす時間が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。
一方で、
「夏休みなのに勉強ができていない」
「遊んでばかりで大丈夫だろうか」
と心配になる保護者の方もいらっしゃると思います。
しかし、私は小学生の夏休みについては、机に向かうことだけが勉強ではないと考えています。
むしろ、時間のある夏休みだからこそ、
普段できないことを実際に体験してほしい。
旅行も、帰省も、お出かけも、子どもにとって大切な学びの機会になります。
そして、こうした体験から生まれる「なんで?」「もっと知りたい」という気持ちは、日々の学習だけでなく、将来の中学受検や高校受験につながる力の土台にもなっていきます。
教科書で知ることと、実際に体験すること
例えば、学校で「海」について勉強したとします。
教科書の写真を見る。
文章を読む。
先生から説明を聞く。
もちろん、これも大切な勉強です。
でも実際に海へ行けば、
「海の水はどうしてしょっぱいの?」
「波はどうしてできるの?」
「砂浜にはどんな生き物がいるんだろう?」
と、さまざまな疑問が生まれます。
水族館へ行けば、
「この魚はどこに住んでいるの?」
「どうしてこんな形をしているの?」
博物館へ行けば、
「昔の人はどうやって生活していたの?」
「これは何年前のもの?」
旅行に出かければ、
「徳島からここまで何kmあるの?」
「どうしてこの地域にはこの食べ物が多いの?」
子どもの目の前に本物があるからこそ生まれる、
「なんで?」
があります。
この「なんで?」こそ、学びの入口です。
体験は城ノ内中等教育学校の受検にもつながる?
徳島県立城ノ内中等教育学校を目指している小学生のご家庭にも、私はこうした体験を大切にしてほしいと思っています。
もちろん、
旅行へ行けば城ノ内中等教育学校に合格できる
という話ではありません。
受検に向けた学習は当然必要です。
ただ、受検勉強を始めたときに必要になる力は、問題の解き方を覚えることだけではありません。
初めて見るものに興味を持つ。
「なぜだろう?」と疑問を持つ。
知っていることを使って自分なりに考える。
分からなければ調べる。
そして、自分の考えを言葉にする。
こうした経験を小学生のうちから積み重ねておくことは、将来の学習の大切な土台になります。
城ノ内中等教育学校を含む徳島県立中学校・中等教育学校の入学者選抜では、適性検査などが選抜資料となります。
だからこそ、小学生のうちから、
「知っているか」だけでなく、「考えてみる」ことを楽しめる子
に育ってほしいと思います。
旅行に行く前から学びは始まっている
旅行やお出かけは、目的地に着いてからだけが体験ではありません。
例えば旅行へ行く前に、子どもと一緒に地図を見てみる。
「徳島からどっちの方向に行く?」
「車で何時間くらいかかる?」
「途中で何県を通る?」
これだけでも地理の勉強になります。
電車なら、
「何時の電車に乗ればいい?」
「到着まで何分?」
と考えれば、時刻や時間の計算につながります。
さらに、
「徳島と旅行先では、どちらが人口が多い?」
「どうしてこの町はここにできたんだろう?」
「この地域では何が作られている?」
と興味が広がれば、算数や社会、理科など学校で学んでいる知識と実際の社会がつながっていきます。
大切なのは、
「勉強しよう」と始めないことです。
「今度ここに行くけど、どんなところかな?」
それだけで十分です。
興味を持ったことを自分で調べる。
これも立派な勉強です。
帰省も子どもにとって貴重な学びになる
お盆におじいちゃん、おばあちゃんの家へ帰省するご家庭もあると思います。
そこでぜひ、昔の話を聞いてみてください。
「子どもの頃は何をして遊んでいたの?」
「昔はこの町、どんな感じだった?」
「学校にはどうやって通っていたの?」
「昔の夏休みは何をしていたの?」
昔の写真があれば、一緒に見てみるのもいいでしょう。
そこから、
「昔はスマホがなかったの?」
「この建物、今はどうなっている?」
「どうして町の様子が変わったの?」
と新しい疑問が生まれるかもしれません。
これは歴史や社会を、自分の家族を通して考える経験です。
教科書に書かれた出来事を覚えるだけではなく、
「昔と今を比べて考える」
ことができます。
こうした経験は、将来社会を学ぶときにも生きてきます。
スーパーに行くだけでも算数・社会・理科になる
特別な旅行をする必要はありません。
普段の生活の中にも学びはたくさんあります。
例えばスーパー。
野菜の産地を見て、
「北海道から来てる!」
「徳島県産って書いてある」
と気付けば、日本の地理につながります。
同じ商品でも、
「こっちは500gで298円、こっちは800gで398円。どっちがお得?」
と考えれば算数です。
料理なら、
100g、200ml、大さじ1杯。
算数で学ぶ単位が実際の生活の中に登場します。
水を沸かす。
氷が溶ける。
卵を加熱すると固まる。
「なんで?」
と思えば、理科への入口になります。
学校で習う知識は、テストのためだけに存在するものではありません。
学校で学んでいることと現実の世界がつながった瞬間、勉強は面白くなります。
高校受験にも「体験」は無関係ではない
こうした体験は、小学生だけに大切なものではありません。
中学生になり、高校受験を迎えたときにも、これまで積み重ねてきた経験が学習を支えてくれることがあります。
徳島県の公立高校一般選抜では、国語・社会・数学・理科・英語の学力検査などを資料として選抜が行われます。
当然、入試で点数を取るためには教科の勉強が必要です。
しかし、その教科の勉強でも、
「なぜそうなるのか」
「この資料から何が分かるのか」
「自分が持っている知識をどう使えばいいのか」
と考えることが必要になります。
例えば、旅行先で地形を見た経験が社会や理科の内容とつながる。
博物館で見たものが歴史の授業に出てくる。
料理で使った割合や単位が数学につながる。
本物を知っていることで、教科書の内容をイメージしやすくなることがあります。
体験そのものが入試問題を解いてくれるわけではありません。
しかし、
体験によって知識と現実が結びつくことで、その後の学習が深くなる。
私はそこに大きな意味があると考えています。
保護者がすぐに答えを教えなくてもいい
子どもが、
「なんで?」
と聞いてきたとき、大人はつい答えを教えたくなります。
でも、少しだけ我慢して、
「なんでだと思う?」
と聞いてみてください。
正解でなくても構いません。
「こうじゃない?」
「もしかして○○だから?」
と自分なりに考えることが大切です。
そして、
「じゃあ調べてみようか」
と一緒に調べてみる。
自分の予想と違っていたら、
「思ってたのと違ったね」
でいいのです。
疑問を持つ。
自分で考える。
調べる。
分かる。
そして、誰かに説明してみる。
この繰り返しによって、知識を覚えるだけではない「考える力」が少しずつ育っていきます。
「楽しかった」で終わってもいい
ここまで「体験を学びに」と書いてきましたが、何でも勉強に結びつける必要はありません。
海へ行ったら魚についてレポートを書く。
旅行したら感想文を書く。
博物館へ行ったら必ず何か覚える。
毎回これでは、子どもにとってお出かけが「宿題」になってしまいます。
私は、
「楽しかった!」
だけで終わる日があってもいいと思います。
楽しかった経験の中で、
「あれは何だったんだろう?」
と後から興味を持つかもしれません。
数年後、学校で同じことを習ったとき、
「あ!これ見たことある!」
となるかもしれません。
体験は、すぐにテストの点数として表れるものではありません。
だからこそ、長い目で子どもの中に「学びの種」を増やしていくことが大切です。
受験のためだけではなく、その先のために
城ノ内中等教育学校の受検でも、高校受験でも、最終的には試験があります。
だから、問題演習も暗記も必要です。
しかし、子どもたちが勉強するのは、受験に合格するためだけではありません。
知らないことに興味を持つ。
自分で考える。
調べる。
人の話を聞く。
自分の考えを伝える。
これらは、中学校、高校、大学、そして社会に出てからも必要になる力です。
受験勉強が始まってから、
「考える力を身につけよう」
と思っても、すぐに身につくものではありません。
だからこそ、小学生のうちからいろいろな経験をしてほしいと思います。
夏休みだからできる学びを
学校があるときは、
朝起きて、学校へ行き、帰ってきて、宿題をして、習い事へ行く。
毎日が忙しく過ぎていきます。
夏休みには、普段できない経験ができます。
知らない場所へ行く。
知らない人と話す。
初めてのものを見る。
自分でやってみる。
失敗する。
そして、
「なんでだろう?」
と思う。
そうした経験の一つひとつが、子どもたちの世界を広げていきます。
学ぶ場所は、学校や塾だけではありません。
世界そのものが、子どもたちにとって大きな教室です。
未来舎が「体験」を大切にする理由
未来舎でも、机に向かう勉強だけではなく、実験やさまざまな体験を大切にしています。
実際に見て、触れて、やってみる。
そこで、
「なんで?」
「もっと知りたい!」
という気持ちが生まれる。
そして、その疑問について考えたり調べたりする。
こうした経験が、日々の学習はもちろん、将来の中学受検や高校受験にもつながる学ぶ力の土台になると考えているからです。
もちろん、計算や漢字、英語などの基礎学力もしっかり身につけなければなりません。
未来舎が目指しているのは、そのどちらかではありません。
基礎学力を身につけながら、自分で考え、自分で学べる子どもを育てること。
受験に合格したら終わりではなく、その先でも伸び続けられる力を育てたいと思っています。
このお盆休み。
「勉強しなさい」と言う時間を少しだけ減らして、子どもと一緒に、
「これ、なんでだろう?」
を探してみてください。
遠くへ旅行しなくても構いません。
スーパーでも、料理でも、近所の散歩でも、学びのきっかけは見つかります。
この夏の一つの体験が、
「もっと知りたい」
を生み、
その「もっと知りたい」が、数年後の大きな力につながっていくかもしれません。
徳島県で小学生向けの学習塾をお探しの方、城ノ内中等教育学校の受検や将来の高校受験を見据えて学ぶ力を育てたい方は、ぜひ未来舎のホームページをご覧ください。
未来舎が大切にしている「勉強+体験」の教育についても詳しくご紹介しています。
▼未来舎ホームページはこちら
https://www.miraisha1994.info/
この夏の「楽しかった!」を、未来の「考える力」へ。
子どもたちに、教科書だけでは得られない学びをたくさん経験してほしいと思います。
【参考】
徳島県教育委員会「令和8年度徳島県立中学校及び徳島県立中等教育学校生徒募集選抜要項」
https://www.pref.tokushima.lg.jp/file/attachment/1008274.pdf
徳島県「徳島県の公立高校の入試制度が知りたい。」
https://www.pref.tokushima.lg.jp/FAQ/docs/00023863/


