経営は「整える仕事」である【コンサルの視点1】
会議はやっている。
時間もかけている。
意見も出ている。
それなのに、何も決まらない。
あるいは、一度決めたはずのことが、
次の会議でまた振り出しに戻る。
こうした状態にある会社は、決して少なくありません。
一見すると「話し合いが足りない」ように見えますが、
実際には逆で、「話し合いが機能していない」ことが問題です。
では、何が起きているのか。
多くの場合、会議の中で
「判断基準」が共有されていません。
それぞれが、それぞれの立場や経験から意見を出している。
それ自体は健全ですが、
どの意見を採用するのかの軸が曖昧なままだと、
議論は収束しません。
結果として、
・声の大きい人の意見が通る
・その場の空気で決まる
・結論を先送りする
といったことが起こります。
また、「何を決める場なのか」が曖昧なケースもあります。
情報共有なのか、意見交換なのか、意思決定なのか。
目的がはっきりしていないまま会議を始めると、
議論が広がるだけで終わってしまいます。
もう一つの特徴は、
決まったことが「言葉として残っていない」ことです。
その場では納得していても、
後から振り返ったときに、
何が決まったのかが曖昧になっている。
これでは、次の行動につながりません。
会議は、本来とても実務的な場です。
限られた時間の中で、
方向を揃え、意思決定を行う。
そのためには、
・目的を明確にすること
・判断基準を共有すること
・結論を言葉として残すこと
この3つが欠かせません。
特に重要なのは、「判断基準」です。
何を大事にして決めるのか。
どこを優先するのか。
これが揃っていれば、
多少意見が分かれても、最終的には同じ方向に収束します。
逆に言えば、
会議で何も決まらない状態は、
組織の中に共通の軸がないサインでもあります。
会議の進め方を変えることも大切ですが、
その前に、「何を基準に決めているのか」を見直してみる。
そこに手を入れることで、
会議の質は大きく変わっていきます。


