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理念が「掲げられているだけ」の会社の特徴【コンサルの視点4】

橋本貢

橋本貢

テーマ:コンサルの視点


会社には理念があります。

ホームページにも載っている。
社内にも掲示されている。
朝礼で唱和しているところもあるでしょう。

それでも、現場ではほとんど使われていない。
そんな状態の会社は少なくありません。

理念があるのに、機能していない。
これは珍しいことではなく、むしろよくある状態です。

では、何が起きているのか。

多くの場合、理念が「掲げられているだけ」になっています。

つまり、存在はしているが、
意思決定や日々の行動と結びついていないのです。

例えば、

迷ったときに理念に立ち返ることがない。
会議の中で理念が話題に出てこない。
評価や判断の基準に使われていない。

こうした状態では、理念はただの言葉としてそこにあるだけになります。

もう一つの特徴は、
理念が「誰の言葉か分からない」ことです。

立派な文章ではあるけれど、
経営者の実感として語られていない。
社員にとっても、自分ごととして捉えにくい。

その結果、覚えられず、使われず、
次第に存在感が薄れていきます。

理念は、本来とても実務的なものです。

判断に迷ったときの基準であり、
会社の方向を揃えるための共通言語です。

それが機能していないということは、
組織の中に「共通の判断軸」がない状態とも言えます。

では、どうすればいいのか。

新しく理念を作り直すことも一つの方法ですが、
それ以上に重要なのは、
「使われる状態」をつくることです。

言葉として理解されるだけでなく、
自然と口に出る。
場面の中で使われる。

そこまでいって初めて、理念は機能し始めます。

理念は、掲げるためのものではありません。

使われて初めて意味を持つものです。

もし今、理念が少し遠い存在になっていると感じたら、
それは見直すべきタイミングかもしれません。

何を書き換えるかではなく、
どう使われるか。

そこに目を向けることで、
理念の役割は大きく変わっていきます。

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橋本貢
専門家

橋本貢(経営コンサルタント)

しずおか経営サポート

表面的な課題ではなく、売上・組織・戦略の根本構造を見極め、本質的な打ち手を実行まで伴走支援します。経営者の意思決定に寄り添い、成果に直結する改善を行います。

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