働く人の成長を応援する企業を表彰する制度をご存じですか?

これまで2回にわたって、仕事選びについて考えてきました。
第1回では、まずは世の中にあるさまざまな「仕事を知ること」。
第2回では、「自分を知ること」。
では、仕事を知って、自分を知ったら、その次はどうすればいいのでしょうか。
「自分に一番合う仕事を探せばいい」
そう思われるのではないでしょうか?
でも、私は少し違う考え方をしています。
「適職」を一つ見つけなくてもいい
仕事選びでは、
「自分に向いている仕事は何だろう?」
「自分の適職は何だろう?」
と考えることがあります。
もちろん、自分に合う仕事を考えることは大切です。
でも、世の中にはたくさんの仕事があります。
その中から、
「自分にとって最高の仕事が一つだけあって、それを探し出そう」
と考える必要はないのではないでしょうか。
ひとは年齢を重ねることによって、変わっていく存在です。
今は変化が激しい時代、仕事の環境も変わります。
経験することで、好きなことや得意なことが見つかることもあります。
だから、最初から「唯一の正解」を探さなくてもいいのです。
できることを増やしていく
例えば、最初は苦手だった仕事でも、経験を重ねるうちにできるようになることがあります。
人前で話すこと。
パソコンを使うこと。
人と話すこと。
後輩を教えること。
問題を解決すること。
仕事をする中で、「最初はできなかったこと」が「できること」に変わっていく。
だから仕事選びでは、
「今の自分に何ができるか」だけでなく、「これから何ができるようになりたいか」
を考えてみることも大切です。
好きなことを「仕事そのもの」にしなくてもいい
また、「好きなことを仕事にしたい」と思う人もいるでしょう。
でも、好きなことを生かす方法は、それをそのまま職業にすることだけではありません。
人と話すことが好きなら、どんな仕事の中で人と関わることができるでしょうか。
人に教えることが好きなら、今の仕事の中で誰かを教える役割を担えないでしょうか。
ものをつくることが好きなら、今の仕事の中で工夫して形にする場面を増やせないでしょうか。
つまり、
「この職業は自分には合わない」
と職業名だけで決めてしまうべきではないように思います。
その仕事の中で、
「自分の好きなことをどう生かせるだろう?」
と考えてみることもできます。
ベストな仕事でなくても、自分らしく働ける
たとえ「これが自分にとって最高の仕事だ」と思えなくても、その仕事の中で自分らしさを発揮することはできます。
そして、できることが増えれば、仕事の見え方が変わることもあります。
最初は何とも思っていなかった仕事が、
「意外と面白い」
「この部分は好きだな」
と思えるようになることもあります。
仕事を選ぶだけではなく、仕事との関係をつくっていく。
そんな考え方も大切なのではないでしょうか。
「適職探し」から「キャリアをつくる」へ
このシリーズでは、
仕事を知る
↓
自分を知る
↓
自分と仕事との関係をつくる
という流れで、仕事選びについて考えてきました。
仕事選びは、「正解を一つ当てること」ではありません。
知らなかった仕事を知る。
自分の興味や価値観を知る。
実際に仕事を経験する。
できることを増やす。
そして、自分の好きなことや得意なことを、仕事の中でどう発揮するかを考える。
その繰り返しの中で、自分のキャリアは少しずつ形になっていくのだと思います。
もし今、
「自分に合う仕事が分からない」
「適職を見つけなければいけない」
と悩んでいるなら、少し視点を変えてみませんか。
「自分にとっての適職は何だろう?」
だけではなく、
「この仕事の中で、自分は何ができるだろう?」
「自分の好きなことを、どう生かせるだろう?」
と考えてみる。
仕事は、ただ「選ぶもの」ではありません。
自分と仕事との関係をつくりながら、自分の可能性を広げていくもの。
そんなふうにキャリアを考えてみるのも、一つの方法ではないでしょうか。
シリーズ「適職探し」から「キャリアをつくる」
【第1回】「自分に合う仕事が分からない」ときは、まず仕事の地図を見てみよう
【第2回】「自分に向いている仕事」が分からないとき、まず自分を知ってみる


