職場の人間関係の改善法~問いかけ方を工夫してみる~

徳田幸絵

徳田幸絵

テーマ:メンタルヘルス

公認心理師・キャリアコンサルタントの徳田です。

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職場でのトラブル、特に

人間関係に関するトラブルは

あちこちでよく起こります。



私がこれまで多くのクライエントの方々と関わってきている中で

共通しているなぁ、と思うのは


「問いかけ方」


です。



トラブルの原因をよくよくうかがっていくと



「この一言に腹が立った!」

「あの人はいつもああいう言い方をする。

もう一緒に仕事をしたくない!!」



などの声が多いのです。



そんなとき、

「(相手から)どういう風に問いかけられたのですか?」とうかがうと



「なんか、自分が責められている感じがした」

「毎回、すごく詰めてくる」



という意見がたくさん出てきます。



人は、責められると距離を置きたくなるものです。



「もうあの人とは関わりたくないな...」

と相手との距離がどんどん離れていってしまい、

コミュニケーションが円滑に進まなくなっていってしまいます。




<具体例>
を挙げてみますね。

【期限を守れなかったという状況のとき】


たとえば、
「なぜ、期限を守れなかったの?」
と聞かれると

「”あなたは”なぜできなかったの?」

と自分を責められている感じがしますよね。

そこには
「守れなかった”あなたが悪い”」
というニュアンスが感じられます。


結果的に「期限を守れなかった」という事実があったとしても
それには何か理由(事情)があるのかもしれないですよね。


何か事情があってそのことを伝えたいと思っているにもかかわらず、
責められるような問いかけを受けると、相手は

「実はこういうことがあって・・・」と言いにくくなってしまいます。



そんなときは、たとえば


「期限までに仕上げるにあたって、どんなところが大変だったの?」


といった風に問いかけてみると、相手も


「あの、実はこういうことがあって・・・」

と話しやすくなるかもしれません。



「人」のせいにするのではなく
「もの」「こと」の要因を考えてみる
という視点を持って問いかけてみると
相手の心を開き、本音を言ってもらいやすくなり、
結果的に良好なコミュニケーションへとつながります。



業務改善について自分の中で改善案を考えるときは

「なぜ?」

の視点はとても重要で有効ですが、



相手に「問いかける」場面においては

「なぜ?(Why)」以外の視点(When,Where,What,How)を用いて

問いかけてみる」

ということを意識していくだけで
職場環境がずいぶん改善していくと思います。


人間関係がこじれていくとき、
最初はちょっとした一言からの「感情の行き違い」が、
日々少しずつ積み重なっていくことで、気が付けば
大きな溝ができてしまっていたりすることが多いものです。


言葉は、一度発したら取り消すことができません。


相手に問いかける前に「4W1H」を意識して
問いかけ方を工夫していきたいものですね。

そうした意識を持ちながら相手とかかわることで
「相手の気持ちを理解する」
ことへとつながっていきます。

日々実践しながら、
心地よい職場環境を作っていきましょう!

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公認心理師/キャリアコンサルタント/産業カウンセラー/日本音楽療法学会認定音楽療法士

徳田幸絵

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徳田幸絵
専門家

徳田幸絵(メンタルヘルスカウンセラー)

くれたけ心理相談室滋賀支部/vivo

福祉・医療の現場や心理相談室で長年セラピストを務め、相手の小さな変化を見逃さず、心に寄り添って質の高いきめ細やかなカウンセリングを行う。女性のキャリア構築では、心のケアをしながらトータルにサポート。

徳田幸絵プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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