白砂糖をやめよう
「子どもの心と脳を育てる“食のしつけ”」
今日は「食」のお話をしたいと思います。
私たちの身体、心、そして脳——
すべては、日々口にするものからつくられています。
これは大人だけでなく、もちろん子どもも同じです。
毎日の食事やおやつの積み重ねが、
子どもの心や集中力、感情の安定、さらには脳の働きまでも左右します。
特に気をつけたいのが、「白砂糖」の摂取です。
精製された白砂糖は血糖値を急激に上昇させたあと、
今度は急激に下げてしまう“血糖値スパイク”を引き起こします。
その結果、低血糖状態に陥りやすくなり、以下のような変化が見られることがあります:
落ち着きがない
イライラしやすい、怒りやすい
感情の起伏が激しい
頭の回転が鈍い、反応が鈍い
無気力、常に眠そう
ぐずぐずしている
手足が冷たい など…
私は、何十年にわたって多くのお子さんを見てきていますので、
動き方や様子から「これは白砂糖が原因かもしれない」と感じることがよくあります。
お母さまに「白砂糖、摂っていませんか?」とお尋ねすると、
「家には白砂糖は置いていませんし、気をつけています」とお答えになる方が多いのですが——
実は、思わぬところに“盲点”があるのです。
たとえば:
子ども向けの市販のおやつ
子ども用と書かれた清涼飲料水
スポーツドリンク(“健康的”というイメージに惑わされがち)
100%ジュース(果実を摂っている感覚で)
野菜ジュース(野菜=安心、という思い込み)
飴、グミ、ラムネなどの細かいお菓子(少量なら大丈夫という油断)
「子ども向け」と書かれているからといって、安全・安心とは限りません。
むしろ、知らず知らずのうちに白砂糖を常習的に摂ってしまっているケースが多いのです。
特に、6歳までの食習慣はとても大切です。
この時期に白砂糖を常食していると、小学生以降の学習面や心の育ちに影響が出てきます。
言葉の使い方や発言の内容にも、明らかな違いが現れてくるのです。
私はいつもおやつに「おにぎり」をおすすめしています。
子どもたちは意外にも、「塩おむすび」が大好きなんですよ。
シンプルなおにぎりは、身体にも心にもやさしく、
満足感もあり、エネルギー源としてもとても優れています。
“食べたもので心が育つ”。
それは決して大げさな表現ではありません。
小さな積み重ねが、やがて大きな未来をつくります。
今日のおやつから、見直してみませんか?



