心と脳は連係しています
味覚の初期設定について。
私たちは
初めてのものを食べたり飲んだりすると
その味が強烈にインプットされて
「これは苦手」
「これは甘い」
「これは美味しい」
というレッテルが貼られますね。
大人にとっては
初めてのもの、っていうのは
もうそんなに無いのかもしれませんが
赤ちゃんにとってはすべてが「初めての味」です。
私は
離乳食のご指導をすることがあります。
「離乳食は慎重に」
「はじめての食材は、最高品質のものを丁寧に調理して」
ということを若いお母さま方にお話ししているのはそのためです。
離乳食とは
腸のトレーニングでもありますが、
味覚の初期設定でもあるからです。
赤ちゃんは
何でも口の中でモノの感触を確かめるほど
口の中が敏感です。
大人には分からない微妙な味の差を感じていることでしょう。
だからこそ
丁寧に、
最高品質の食材で、本物の調味料で
作ってほしいのです。
たくさん食べた、とか
べ~と出した、とか、
栄養面のこととか
そういう面にのみ
よりフォーカスが向いていて
「なぜ食べないのか?」
「なぜこの味はダメだったのか?」
ということを考えることは
少ないのかもしれません。
将来、
「お菓子がごはんの代わり」
「ファストフードが何より大好き」
「お味噌汁はごはんのおかずにならない!」
「漬物は臭いから嫌い」
という子にしないためにも
味覚の初期設定は
慎重にお願いしたいところです。
食は生活の基本であり、命の基盤です。
教室のセミナーでは
農薬の除去の仕方を
実演することもあります。
農薬や化学調味料、
香料、添加物など・・・
味覚の初期設定に於いて、避けたいものがたくさんあります。
子どもは敏感なので
「薬の味がする」
「へんなにおいがする」
「舌がピリピリする」
って感じているはず。
離乳食が進まない、
あまり食べない、という時は
こういう点も考えてもらえればいいですね。
この初期設定を間違えさえしなければ
将来、
トランス脂肪酸は変なにおいがするから食べない、とか
香料の匂いがするから飲まない、とか
これは要らない、
これは食べない、
これは食べたくない、
と子ども自身が自分で判断できるようになります。
そんなこと言われても
何からスタートすればいいんですか!
一度にできない!
という方は
まずは
調味料を一流の本物に変えてみませんか?
本物は値段が高いですが、
そんなにジャバジャバ使うモノでもありませんし、
1万も2万もするものじゃありません。
信頼できる品質のものを
丁寧に大切に使っていきませんか?