ローラー鍼コロコロ、なぜ続かない?

山路美晴

山路美晴

テーマ:ペット鍼灸セラピー

危機感が人のやる気スイッチを入れる



人が何かやろうと決意するのは、だいたい危機感からのことが多いですよね。

宿題を明日までにやらなければ怒られるからやる。
お客さんが来るのにこの部屋では中に入ってもらえないから掃除する。
腰が痛くてもうどうにも我慢ができないから整体に行く。

「今のままではダメだ! 現状を変えないと!!」
という状況がないと、なかなか何かを始めるのは難しいものです。

ローラー鍼やお灸も、最初は
「うちの犬の体をよくしてあげたい」という強い気持ちで始める方が多いと思います。

でも、覚え立ての頃は嬉しくてちゃんと使うのですが、だんだん続かなくなってしまいます。

それはなぜなんでしょうか?


行動を継続させるにはご褒美が必要



人が行動を起こすのは危機感を覚えたときです。

たとえば、

「うちの犬の体が冷える。お灸をやってみよう!」と、行動を起こしたとします。

応用行動分析学では、

「行動の後にいいことがある・または悪いことがなくなる」と、その行動は繰り返されると考えます。

つまり、

「愛犬にお灸をしたら歩き方がよくなった」
「お灸の後、愛犬の冷えがなくなった」

という変化があると、
「お灸をする」という行動は繰り返されます。

お灸に比べると、ローラー鍼では目に見えた変化がすぐに起きないため、毎日続けにくいのかも知れませんね。

でも、毎日続けていると本当に体が変わるんですよ。

うちの犬はマイボーム腺腫ができているので、膿の出る目やにがひどかったのですが、ローラー鍼を使い始めて気付いたらすっかり目やにが出なくなっていました。

また、こちらの動画のようにドライアイが治ってしまったワンちゃんもいます。




これもいつも言っていることですが、血行をよくし、皮膚を鍛え、セロトニンやオキシトシンなどのからだを整える物質の分泌を促し、むくみや冷えを解消する・・・

一家にひとつはローラー鍼を常備してほしいと思います!

オンライン講座もありますので、ぜひ!

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山路美晴
専門家

山路美晴(獣医師)

滋賀ペット治療院

鍼灸・整体など東洋医学に基づく診療で、動物本来が持つ“自分で治ろうとする力”を引き出す。ローラー鍼などの「刺さない鍼」やお灸を用いて、家庭でペットのケアを行う講座を各地で開催している。

山路美晴プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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