マイベストプロ滋賀
山路美晴

ペットと飼い主の心と体を癒やすプロ

山路美晴(やまじみはる) / 獣医師

滋賀ペット治療院

コラム

「西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座」開催します

2023年3月30日 公開 / 2023年4月12日更新

テーマ:ペット鍼灸セラピー

コラムカテゴリ:美容・健康

【プロ向け講座募集開始】


先週もご紹介しました、「西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座」募集中です。
こちらは、獣医師や愛玩動物看護師など日頃は西洋医学で診療している方向けに東洋医学をどう生かしていただくかを中心においてご説明します。

詳しくは下記をご覧下さいね。

プロ向け講座バナー

https://pt-everpets.net/2023/02/05/chinesemedicine/



【春爛漫】



この1週間ほどで桜があっという間に満開になりました。
満開の桜を見ていると、むせ返るような春の気を感じます。

春になると、どんな生き物でも体の中がむずむずして外に何かが飛び出してくるような気分がするものです。

昔から「木の芽草の芽どき」と言われ、この時期には不安定な人が増えるのですが、自然の摂理なので仕方ないのかもしれませんね。


桜と犬


【春の体調を整えるツボ】



さて、春は肝が傷みやすい季節。

東洋医学での「肝」は、西洋医学とは違い、自律神経や感情をコントロールする働きも持っていましたね。
つまり、体の陰陽バランス=自律神経の乱れによる春の冷えのぼせやイライラを抑えるには、肝の経絡のツボを使うのがいいですよ、と言われています。


私は、基本的には「この症状にこのツボ」というのはあまりオススメしないのですが、多くの症状に使える万能のツボは覚えておくと便利ですので、ご紹介しますね。


【肝の経絡とツボ】



肝の経絡は、

  • 足の親指の爪の付け根に始まり、
  • 足の内側を通って上に上り、
  • 胸部の肋骨のきわまでの道筋です。


(その後、枝が頭部まで伸びて目にも関わります)

この途中に体の内部では肝臓を通ることになっているので「肝経」と呼ばれます。


よく使われるツボには「太衝」があります。

足の甲側、人間では親指と人差し指の間をたどって窪みに突き当たったあたりです。
(詳しい場所はネットで検索してみてくださいね)


このツボは、血行が悪くなることから生じる頭痛、イライラ、目の疲れ、月経不順などに効果があります。

私は冷えの解消のためによくここにお灸します。


【犬のツボ刺激】



ところが、犬の場合後ろ足の親指はないか、上の方にちょっとくっついてるだけなので、このツボは非常に取りづらいです。

このツボを刺激する目的は末端の血行をよくすることなので、足の甲全体を足首まで上にさすりあげるようにマッサージすることをお勧めします。

寝ている姿勢の方がマッサージしやすいので、横向きに寝ている状態で足先を少し持ち上げ、指の付け根から甲全体を足首までゆっくりさすります。

特に、血管の拍動を感じるところは念入りにさすります。


参考までにうちの犬でツボを取って見ましたので、参考にして下さいね。




ツボは温めるとより効果がありますので、できれば棒灸ローラーなどで温めたり、小豆パックでマッサージなどもいいと思います。

足先を触ると嫌がる子の場合はいきなり触らず、寝ている状態でお尻の方からゆっくりと太ももを撫で下ろします。

特に股関節周りは気持ちがいいのでさすってやるとじっとしていることが多いです。

それからゆっくりと足の先の方に向かって撫で下ろし、慣れてきてから少しずつ足の先に触れるようにしてあげてくださいね。
チュールなどを舐めさせながら触るのもいいと思いますよ!



<営業日カレンダー>


下記の営業日カレンダーより予約可能な日時をお選びいただき、LINE・メール等でご連絡をお願いいたします。
折り返し日程の調整をさせていただきます。

お申込みの際は、「セラピー体験希望」「鍼治療希望」などと記載して下さい。併せて電話番号の記載も必ずお願いいたします。


 ⇒ 営業日カレンダー 

この記事を書いたプロ

山路美晴

ペットと飼い主の心と体を癒やすプロ

山路美晴(滋賀ペット治療院)

Share

関連するコラム

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ滋賀
  3. 滋賀の趣味
  4. 滋賀の獣医・動物病院
  5. 山路美晴
  6. コラム一覧
  7. 「西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座」開催します

© My Best Pro