ペレットストーブの助成はなぜ行われるの?

金子稔

金子稔

テーマ:ペレットストーブとは

ペレットストーブの購入や設置に対して助成を行う自治体が増えているのはご存知ですか?
PM2.5の空気汚染や温暖化による異常気象など、環境に対する意識が高まるなか、環境に配慮したペレットストーブの特性が高く評価されています。その理由は、燃料である木質ペレットにあります。

地球規模で問題になっている環境問題

国土面積の3分の2が森林である日本。豊かな森林から伐採された木材は、燃料などに積極的に活用されてきましたが、近年それが化石燃料に取って代わるようになりました。

化石燃料の使用による、空気中の二酸化炭素や窒素酸化物の増加が原因で、大気汚染や地球温暖化現象が起きていると言われています。
こういった環境問題に配慮して、全国各地のさまざまな自治体では、木質燃料の活用を促進しています。

環境対策に用いられる「木質バイオマス」とは?

そうした環境対策に用いられる木材由来の燃料が、木質バイオマスです。バイオマスとは「生物を原料とする(科学物質ではない)再生可能な有機性資源」という意味です。
そのなかで、木材でできているものが木質バイオマスと呼ばれており、その代表格と言えるのが木質ペレットです。

木質ペレットの材料は、大まかに言うと「余った木材」です。具体的には、樹木を伐採したときに発生する葉や枝といった残材、造材の過程で出る端切れ、製材工場で発生するおがくず、木の皮などです。ほかに、樹木を剪定したときに出る枝や建物の解体材などもあります。

木質ペレットが自治体にもたらすメリットは?

余った木材、いらなくなった廃材を再利用できることはペレットストーブの大きな特徴ですが、木材ペレットが街にもたらすメリットは他にもあります。

化石燃料を燃焼させると大気中の二酸化炭素が増え、それが大気汚染や温暖化の要因になります。しかし木質ペレットは燃焼しても大気中の二酸化炭素を増やしません。

樹木(植物)が光合成するとき、二酸化炭素を取り込むことはご存じだと思います。木質ペレットが燃焼時に排出するのは、その吸収した分だけの二酸化炭素なのです。大気中の二酸化炭素量に影響を与えないことから、木質ペレットは「カーボンニュートラル(二酸化炭素中立性)」とも言われています。

こういった理由で、全国のさまざまな自治体では、環境に優しいペレットストーブの購入や設置に対する助成を行い、環境保全を目指しています。

ペレットストーブの排気をよりクリーンにしご近所からのクレームを回避したい方にはアクアフィルターでの煙突施工もお勧めしております。

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また薪燃料とペレット燃料の両方が使用可能なストーブ「アンヴィクタ社のAKIMIX」も体感いただけます。

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金子稔
専門家

金子稔(建築家)

エンフリー

薪ストーブ、ペレットストーブ専門の住宅コンサルタントとして、新築住宅の間取り設計段階から丁寧なアフターフォローまで、快適なストーブライフを送るためにさまざまなアドバイスをさせていただいております。

金子稔プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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