とりあえず見積り
『正規代理店』
先日お会いしたお客さまが某薪ストーブショップさんで聞いた言葉だそうです。
薪ストーブ業界の正規代理店というのは、輸入メーカー元から直接商品を仕入れることのできる1次代理店を指す場合がほとんです。
そして、全国展開している薪ストーブショップのフランチャイジーさんも、正規代理店を名乗ることができます。
本部から指示されたストーブを数台展示して、講習を受ければ『正規代理店』の出来上がりです。
薪ストーブ事業がサイドビジネスでも構いません。
建築関係の資格の有無も関係ありません。
だから、薪ストーブ業界はある意味参入のしやすい業種なのです。
では・・1次代理店以外を非正規と言うのか?
もぐり業者?
いえいえ。そんなことはありません。
専らそのメーカーのストーブを売ることが暗黙のうちに合意されているということを除けば、正規代理店も2次代理店も、それ以外のショップも同じです。
もちろん薪ストーブ本体の保証期間だって同じです。
もしも僕が・・・特定メーカーの販売店だったら・・・そのメーカーのストーブしか販売できない立場だったら・・・
自分の取り扱っているストーブの弱点をお客様に話すはずはありません。
『設置後、メンテナンスが大変ですよ~!』なんて絶対に言いません。
ましてや、マイナーチェンジの予定があるなんて話・・絶対にしません。
在庫が処分できなくなるからです。
こんな大人の事情としがらみの中で、お客様に対して誠意ある対応ができる自信が僕にはありません。
だから、自由に言いたい事が言えるフリーな立場が合っているのです。
では正規代理店は他のショップよりも安く施工してくれるのでしょうか?
正規代理店なら、特定メーカーのストーブを一定量販売しているので仕入れ金額も他のショップよりも安いはずです。
お客さまにもその分、お値打ち価格で提供できるはずです。
しかし現実はそうなりません。
安く仕入れても、安く販売などはしません。
先日、お客様からお聞きした見積り金額は、ヨツールF400で、煙突が5mの真っすぐ、新築フラッシング収めで95万円でした。
『正規代理店だからこんなにお安くできるんです』と、ショップの人が胸を張っておっしゃっていたそうです。
僕は言いました。
『エンフリーならヨツールF500でも90万円でできますよ!』 と。