幼少期の育て方が子どもの将来を左右する【感情の言語化と親の役割】

飯塚和美

飯塚和美

テーマ:子育てで悩んだら

幼少期の子どもへの対応が重要


子育ては、子どもの将来を大きく左右するとても重要な役割です。特に幼少期にどのように接するかが、その後の人間関係や社会適応力に影響を与えます。

近年、少年犯罪の増加や子どもの感情表現に問題が見られる中で、親が子どもの感情を理解し、適切に言語化することの重要性が注目されています。今回は、幼児教育や感情コントロールの視点から、親が子どもにどう接するべきかをお話します。

感情を言語化してあげることの効果

幼少期の子どもは、まだ自分の感情をうまく表現できないことが多いのですが
親が
「寂しかったね」
「怖かった?」
「こうされると嫌な気分になるよね」など
子どもの感情を言葉で表現してあげることは、子どもが自分の気持ちを理解し、適切に自己表現する能力を養う手助けとなります。

このようにして育った子どもは、将来的にストレス管理や問題解決能力が高まり、暴力や攻撃的な行動を取ることが少なくなります。さらに、共感力が育まれることで、他人の感情に対する理解が深まり、健全な人間関係を築く力が向上します。感情の言語化は、メンタルヘルスや社会性の発達においても非常に重要な役割を果たすのです。

一人遊びと現代のメディアが与える影響

しかし、現代の子どもたちは一人で遊ぶ時間が増え、自分の空想世界に閉じこもりがちになることがあります。これが創造力の発達に寄与する一方で、他者とのコミュニケーション能力や共感力が不足するリスクも伴います。

さらに、インターネットや動画コンテンツに簡単にアクセスできる環境では、暴力シーンや年齢制限のある映像を目にする機会も多く、子どもの価値観や考え方に偏りが生じることが懸念されています。

そのため、親としては、単にそうしたコンテンツを見せないようにするのではなく、見た後にその内容について子どもと話し合うことが大切です。たとえば、「殺された人にも家族がいて、彼らも深く悲しんでいる」や「あなたがもし亡くなったら、私たちはとても悲しい」といった言葉を使って、他者の感情を想像することの大切さを繰り返し教えることで、社会的な責任感や他者への配慮が身につきます。

子育てにおける親の積極的な役割

親が子どもに積極的に関わり、感情教育を通じて人の気持ちを想像する力を育てることは、少年犯罪や問題行動の予防に直結します。家庭内での安心感や信頼関係を築くことが、子どもが他者との関係をスムーズに進め、将来的に社会に適応できる力を養うための鍵となります。

親が日々の関わりを大切にし、感情を言語化しながら子どもをサポートすることで、子どもに明るい未来を築けるようにできると思います。



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飯塚和美(心理カウンセラー)

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電話相談含め8,000千人のカウンセリング実績。幼い頃からしみついた考え方の癖や枠を取り除き、生きづらさを解消します。リピーターが多く講座を含め日常で壁にぶつかると訪れたくなる、親しみやすさが好評

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