自分の中にある良くなろうとする力
夫婦カウンセリング
近年カウンセリング相談に夫婦カウンセリングでいらっしゃる方が増えました。多くの方々に共通するのはコミュニケーション不足です。
お互いが思っていることや受け取り方がすれ違っていることも少なくありません。カウンセリングではそれぞれのお話をお聴きして、意見の食い違いの修正などもさせていただきます。
自分の気持ちが優先して相手を否定してしている事に気づかない
「~してくれない」「気持ちを理解してくれない」という思いが強いと、相手がどういう気持ちなのか理解することが難しくなってしまいます。そして相手を責めて、売り言葉に買い言葉で相手からひどい言葉を引き出して、その言葉で更に傷つくという繰り返しになります。感情的になっているため冷静に判断する事が難しくなっているのです。相手に理解してくれないと言いながら、自分自身相手を否定していることにも気づきません。
言い合っているうちはまだ修復の可能性が見える
カウンセリングルームに入って座りながら「もう離婚したいんです!」と言う方もいますが、ひととおりお話を聴いてみると「できるならやり直したい」という答えが返って来ます。理由は子供のことが大きいようにお話しされていますが、愛情があって家族になった人と簡単に別れると言い切れない情が残っている気がします。
夫婦間でのコミュニケーションの仕方をアドバイスすると、関係はかなり改善していきます。
妻が文句を言わなくなったので「良かった」と思っている夫に離婚を切り出す妻
問題なのはこのパターンです。うるさく文句を言っていた妻がいつしか何も言わなくなり、「夫婦間に問題はなくなった」と思い違いをしている場合です。妻からの「離婚」という言葉に驚いて「話し合おう」と夫は言うのですが、その時には妻は夫と関係を改善することをあきらめているため、修復できないくらい二人の距離が離れているのです。
相手を否定せず自分の気持ちをストレートに伝える事が大切
コミュニケーションのトラブルの原因は
・きっとこうに違いない
・こうしてくれて当然
・こう思ってるだろう
という勝手な思い込みです。このトラブルを防ぐためにも相手の気持ちを聴いて、ストレートに自分の気持ちを伝える事が大切です。
特に仕事から帰ってから話すときには、いろんな例を引き合いに出して話を長引かせず、ストレートに「自分はこう思う」「こうして欲しい」などと伝えた方が相手が理解しやすくなります。
夫婦間の問題に見えて、幼少期の心の傷が問題の時がある
夫婦問題でいらしているのですが、話を深く聞いていると問題は二人のことではなく、その方の育った家庭環境が影響していることも少なくありません。子供の頃に傷ついた過去があり、それに蓋をしてガマンして大人になった場合、何かのきっかけでその時の感情が出てしまうこともあります。そのため何気ないパートナーの言葉にも過剰に反応して不安定になってしまうのです。その場合はその方自身のカウンセリングが必要になります。
カウンセリングにいらしていただいたご夫婦の方に「2年前、せめて1年前に来てくれれば」と思う事があります。パートナーが真剣に改善したいと訴えたタイミングならまだまだ修復は可能だと思います。会話がなくなり波風立たなくなって「平和だ」と思うのではなく、相手が何を思っているのか、何をしたいのか、相手に興味を持つこともとても大事だと思います。
家族が何もせず仲良くいられるのは当たり前ではないと思います。仲良くいるためには努力が必要です。その「努力」という言葉は「思いやり」という言葉にも置きかえられると思います。それぞれが思いやりを持って生活する。いずれの場合にも、問題が大きくなる前に自分自身やパートナーと向き合うことが大切です。
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