不登校のサインを見逃さないために
今日は「やる気のある子供にするには、どうしたらいいか?」というお話をしたいと思います。
皆さんは幼い頃、親から「テストでいい点をとったら、○○を買ってやる」と言われた経験はありませんか?または、自分自身で使っていることはありませんか?このような動機付けは、一時的には効果があると言われていますが、何か見返りをもらわないと勉強しなくなり、持続させるにはよくないとされています。
対照的に、好奇心や達成感などから生まれた意欲は、長続きすると言われます。小さい子供にお手伝いをしたらご褒美を上げるグループとあげないグループに分けた実験では、ご褒美なしのグループの方が、自発的にお手伝いする子が多かったという結果が出ています。
ですから、何かを熱心にやっていたり、やって欲しい事をしていたら思い切り褒めてあげましょう。叱って何かをやらせるのは、その時は有効でも、やる気を育てるという意味では効果的ではありません。無理やりやらせたり、ご褒美でやらせると自主的なやる気は育ちません。否定語もあまり良いものではありませんので注意が必要です。
そして、大切なのは「自己肯定感」です。
「自分は認められている」
「自分は必要とされる大切な存在なんだ」
「自分は生きる価値のある、かけがえのない存在なんだ」という、肯定的な思いです。
そして、やる気のある子に育てるには、成功体験をさせる事が重要です。大切なのは達成感を育てるために最初は大きな目標でなく、少し頑張れば達成できる目標から始める事です。初めは簡単なことからでいいので、目標を立ててその目標を達成させる。達成したら思い切り褒める。この繰り返しが大切です。
褒められると人は、ドーパミン(やる気物質)が出ます。褒めても「努力しなくなる事」や「調子に乗る事」は、それほど気にしなくて大丈夫です。一番重要なのは出来なかった事を怒るのではなく、努力したことを褒める事。できた結果だけ褒めて出来なかった事を否定ばかりしていると、やる気のない子に育ってしまいます。
「どうやったら出来るようになるのかな?」「次はどういう風になるのかな?」というように好奇心を抱かせ、やる気を出させ、達成感を持たせてさらに自信を持たせましょう。やる気はそんな繰り返しから生まれます。
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