バルコニー使用時の注意点

武居知行

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テーマ:知っておきたい暮らしの知識

緊急事態宣言もそろそろ終わりが見えてきたようですが、もう皆さんはワクチン接種は終わりましたか?

さて、最近の新築マンションはバルコニーが広いマンションも多くなっていて、この1年は広いバルコニーを活用して、なにか新しいことなど始めたりされたのではないでしょうか。

バルコニーの床は、一般に外から雨が入りますから多少の水で濡れても下の階に水が漏れると言う事はありません。しかしながら、避難ハッチについては周辺部を防水しているわけではありませんから、強く水をかけたり、バルコニーの清掃の際に下階に水が漏れてしまうと言う事はよくあります。

そして、バルコニーが広くてお子さんがまだ小さい場合、バルコニーで子供用のプールを拡げて遊んだ経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に今年は緊急事態宣言下で外出できませんでしたからそういう方も多かったのではないでしょうか。

プールを夜間に使う人はいないでしょうし、使用中も気も使うでしょうから、騒音の問題は限定的であるにしても、実は遊び終わった後大きな問題に発展することがありますので、ご注意ください。

そう排水です。
プールの排水は相当大量の水が一気に流れますので、次のようなトラブルを発生する可能性があります。
・水量が排水溝の容量を越える:排水口のある部屋や、隣の住戸の溝から溢れた水がバルコニーを濡らし、おいてあるものが濡れてしまいます
・避難ハッチから下階に漏れる:洗濯物を汚してしまうこともあります
・雨水管の許容水量を超え、接続部から漏水する:雨水管は差し込んでいるだけで接続部を接着していませんので、そこから水が吹き出す事はよくあります。
いずれの場合も自分以外の住戸に被害を与えてしまう可能性があり、思いのほか大きなトラブルになることがあります。
楽しいプール遊びの後に悲劇となるのは考えたくありません。排水を流す時は少しずつ、くれぐれも注意をしながら流してください。

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武居知行
専門家

武居知行(マンション管理士)

株式会社メルすみごこち事務所

不動産会社、管理会社に勤務経験があり、広い実務と経営を経験、現在は、マンション管理士、CFP®︎として活動中。幅広い分野の豊富な経験と知識、ノウハウを揃えるマンション管理士

武居知行プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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