タワーマンションに学ぶ事

武居知行

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テーマ:マンション管理士の独り言

武蔵小杉のタワーマンションが冠水したことにより、メディアがこぞって『タワーマンションの危険』みたいな報道をしています。

しかし、それはどうでしょうか?
冠水のリスクは、タワーマンションだけに限ったことではありません。メディアは『タワーマンション』という釣り針を使って、皆さんを引っ掛けようとしているだけで、今回の問題の本質は、『電力喪失』です。

マンションは概ね50世帯以上になると、電気室という部屋を持っており、そこで発電所から届いた高圧電流を、家庭用電流に変換しています。
この電気室は通常1階か地下階にあり、2階以上に設置されているマンションの方が稀です。
つまり、1mも水が出れば、どのマンションでも同じように『停電』になり、『給水』が止まり、『排水』も禁止されるということは起こり得るのです。
エレベーターに関してはいうまでもありません。

マンションにおいては、『電力喪失』が最もダメージが大きくなります。生活の一部ではなく、生活のほぼ全てが止まると言えるのではないでしょうか。

そう言った目で、もう一度ご自分の生活しているマンションを確認していただいてはどうでしょうか?
耐火扉は、耐水ではありません。洪水には確実に浸水してしまうはずです。

台風の準備として、せめて、電気室の扉の前に土嚢を積むくらいは、理事会が積極的に動いても良いのではないかと思います。

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武居知行
専門家

武居知行(マンション管理士)

株式会社メルすみごこち事務所

不動産会社、管理会社に勤務経験があり、広い実務と経営を経験、現在は、マンション管理士、CFP®︎として活動中。幅広い分野の豊富な経験と知識、ノウハウを揃えるマンション管理士

武居知行プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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