直すより謝るのが仕事?今時のITサポートの現状とその実情に迫る
2012年の法改正で個人的な複製でも違法行為へ
●DVDリッピングソフト配布で初の著作権法違反による検挙。リンク行為も幇助に
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150819_716844.html
●今回は、「DVD Shrink 日本語版」をめぐり、出版社の社員が自社のWebサイトからリンクを張っていたということで検挙されたそうです。利用や配布、販売ではなくホームページリンクの設置だけでも「幇助」ということで検挙とのこと。
●DVD Shrink は多くの人がいまだに使っているかもしれませんが、DVDなどのリッピング行為については2012年の法改正で個人的な複製でも違法行為となりました。
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/200908/2.html
●しかし、自分で購入したDVDを大切に使いたい場合、コピーしたいですよね。たとえば、DVDを自家用車でも視聴したい、子供がDVDを傷つけるので痛まないようにコピーして利用したい、大切な限定版のレアな実物はストックしておきたいのでコピーで楽しみたい・・・など、あくまでも自分で購入して個人的な利用なのに、それでもなぜ複製はいけないのでしょうか?
複製自体がいけないということではなく、複製する際に問題が・・
●DVDには、コピーができないように暗号化されたコピーガードがかかっています。DVDプレーヤで再生する際には、別にこれといった操作をしなくても自動的に解除されて再生が始まるため、ユーザーはそんな仕組みがあることはほとんど知りません。
●自作PCや中古PCにWindowsを自分でインストールしたあと、DVDソフトが無いことに気付いて再生できないという相談がよくありますが、DVDプレーヤソフトが入っていない場合は、暗号が解除されないので当然再生ができません。(Windows7ではバージョンによって機能限定で再生可能)
●メーカー製パソコンは、ユーザーが困らないようにあらかじめDVDプレーヤがプリインストールされているために、何もしなくてもパソコンでDVDが視聴できるのが普通だと思ってしまっているようですが、ワードやエクセルが標準でWindowsに入っているという思い込みに似ていますね。
●要するに、パソコンでDVDを視聴するには合法的にコピー防止機能を解除する専用のソフトウェアが必要だということです。
●ところがこの、DVDのコピーガードの暗号は既に早い段階で解析が行われて解読されてしまったため、様々なコピーソフトが世界中で出回ってしまったのです。
●そのひとつが今回問題になった「DVD Shrink」です。
※最もポピュラーなDVDリッピングソフト。現在では配布も使用も違法。
●2012年の法改正で、DVDのコピーガード回避が個人利用でも違法になり刑罰化されました。ここでよく理解しておく必要があるのは、「コピーガード回避が違法」だということ。
「コピーが違法」となっているわけではないのです。コピーガードがかかっていないDVDがあったとしたら、コピーガードを解除したわけではありませんから違法にならないということです。※著作権の問題が無い場合
●しかし、一般に販売されているDVDをコピーしようとすると、必ずコピーガードを回避しなければなりません。そのため、自動的に「コピーでも違法」となってしまうのです。
※このあたりの詳しいことは、マイベストプロの弁護士さん、弁理士さんへ。
●DVDコピーのフリーソフトは未だに様々ありますが、動画関連のフリーソフトにはマルウェアやウイルスなどがくっついてくることがあります。違法ということもあるのですが、その前にパソコンが汚染されても良いのかどうか、自分で対処できるのかどうかも考えてリスクが高い違法行為は控えておいたほうが得策です。
九州インターワークス 注目のページ
「パソコンがおそい、固まる主な原因」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/osoi.htm