ITトラブルで"たらいまわし"に? これからのIT社会にはあんしん安全なサポート体制が必要
●最近はタブレット型のノートPCのラインナップがかなり充実しています。ノートパソコン同様のものから2万円を切る格安のものまで様々です。そうなってくるとノートパソコンとの競合はどうしても避けられません。
●実際にどちらを買おうかと悩んでいる人もかなりいて、カタログやネットの情報を集めてみたりしているようですが、自分に合ったものがどれかと言うことになるといろんな欲や煩悩が出てきたりで、なかなか難しい選択となります。
●どうすれば自分に合ったものが見つかるのか、これまでのユーザーITサポートの実態からわかるその方法をご紹介してみたいと思います。
※様々なシーンで活躍するタブレットPC。しかし、用途によっては合わないことも・・・
1.買ったPCで何をしたいのか、何をするために買うのか
●機種をいきなり決めるのではなく、まず何をしたいのか?ということが選択の最優先事項です。そうしないとせっかく買っても自分の用途に合っていないと言うことで後悔したり、最悪は買い替えなければならないことになってしまう場合もあります。
●たとえば、ネットとワープロ作業しかしないと割り切れるのなら低価格タブレットでも良く、高価で不必要なスペックのノートパソコンは無駄以外の何物でもありません。そのコストを周辺機器などを充実させるために使ったほうがはるかにメリットになります。
●逆に、動画編集や重量級画像処理ソフトなどを使うのに、貧弱なCPU、ストレージ(記憶)容量の低価格タブレットでは遅くて使い物にならず全く用途に合っていません。そんな場合はやはりノートパソコンに軍配が上がります。
●このように、何をしたいのかということを基準にすれば、ノートPCなのかタブレット型なのか選択の判断が容易になります。
2.モバイル用途として使う頻度が高いのかそうでないのか
●作業を外で行うのか行わないのかでも選択が変わってきます。バッテリーのもちを重視したい場合はタブレット型PCのほうが若干優位になります。また、携帯性も重視するならばタブレットは魅力で選択肢としては優位に立つでしょう。
●ところが、外に持ち出すわけでも携帯性を重視するわけでもないのに、タブレットPCをメイン機として使用するのはやはり用途との齟齬が生じます。薄くて格好良いという動機だけで選択してしまうと、デスクトップ用途のタブレットPCではインターフェースや周辺機器との問題が出やすくなります。
●タブレット型PCのインターフェースは個数などが少ない傾向にあります。USBが1~2か所しかなかったり、有線LANが省略されているもの、外部モニター出力がないものもあります。そのような拡張性のなさはノートパソコンをデスクトップPCの代わりにメインに使用する場合に非常にネックになります。
●このような間違いは非常に多いので注意したいところです。
※用途によってはノートPCが最適な場合がある
3.価格重視で決めるならば
●用途で選べとか性能がどうのとか言ってみても要は予算次第だ!と言いたい方もいると思います。しかし、逆に限られた予算で十分な効果を発揮させるためにも慎重な選択は必要です。
○予算が無い場合
●予算が無いけれどもいろんなことをPCでしたい、しなければいけないと言う人はやはりノートPCが最善です。ストレージ容量や画面サイズなどを考えてもオールマイティーでは軍配が上がります。低価格タブレットPCは、やはりすべてにおいて格安ノートPCに劣る場合が多く、メイン機としてはお勧めは難しいでしょう。
●しかし、サブ的用途でメール確認やネット検索などに限った割り切った使い方を心得ている場合はその本領は発揮されます。その場合は「タブレットも意外と使えるじゃないか!」と言わせる位の効果はあると思います。
○予算が有り余っている場合
●そんなうらやましい人はMicrosoft Surfaceやipad、MacBookなどの上位機種ならばほとんどの要求を満たすと思われますので、選択肢となりえます。
●パフォーマンスも高く、モバイル、デスクトップ用途、どちらでもこなしてくれますのでノートパソコンよりもオールマイティーに活躍するでしょう。問題は価格です。価格帯としては通常のノートパソコンの2倍程度はします。予算が有り余っているなら別ですが、そうでない場合はやはり財布と相談する必要があるでしょう。
●このあたりの価格帯は「良い物はやっぱり高くて良質」がそのまま当てはまります。
ノートパソコンを選択する場合の注意点
●以上のような選択要素を元に吟味してノートパソコンという選択肢を選ぶかもしれません。しかし、1点注意しておきたいのがノートパソコンの仕様にあります。通常のノートパソコンは拡張がある程度可能になっています。
●例えば、HDDやSSDの交換、メモリの増設、バッテリーの交換など容量アップなどの変更ができるようになっていますが、最近、一部の機種ではそのような変更ができない仕様のものが出てきています。
●メモリの増設ができないとか、HDD(SSD,M.2)の容量アップができないなど仕様の変更が後でできないものがあるのです。そのようなノートパソコンは外見こそ普通のノートパソコンですが、実はタブレットPCのユニットを使用したような構成になっているのです。
●CPUがタブレット用でパフォーマンスが低い、インターフェースが少なくシビアな省電力設計のためUSB電源が間に合わないなど、タブレットの弱点がノートパソコンに内包することになります。
●そのようなノートパソコンはどっちつかずの仕様ですから、あとあと不満が大きくなる可能性が高くなります。ノートパソコンを購入する際にはタブレットPCの構成になっていないか仕様を良く確かめておく必要があります。
●パソコンは安くなったとはいえ、右から左へと買い替えられるものではないだけに、後悔しないための選び方は今時、とても大事なことです。
九州インターワークス
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