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まだまだ終わらないHDDの開発競争
世界初のエンタープライズクラス10TB HDDを発表
http://www.hgst.com/ja/science-of-storage/next-generation-data-centers/10tb-smr-helioseal-hdd
●SSDが登場してからHDDはなんとなく遅れたデバイスというイメージになりつつありましたが、コストや復元性、寿命などの問題ではやはりHDDには軍配が上がる場合もあり、各メーカーはいまだに新技術の開発競争を繰り広げています。
●いかに高容量化するかというテーマは同じですが、各社方針は違っていて、積層化、高密度化などそれぞれに特化した研究開発がなされています。
●今回の10TB、HDDはそのような中でも画期的な技術が使用されています。ヘリウムガス充填という、直接高容量化よりも間接的な高効率化の視点からの技術ですがこれはHDDの動作原理という根本に焦点をあてた画期的なものです。
●通常、HDDはケーシングに一部開口があり、そこに特殊なフィルターを設けて外気に開放されています。HDDはかなり発熱するので密封してしまうと内部圧力の変化が大きすぎて動作に支障が出ます。フィルターにも限界があり微細粒子や気体などの成分によって内部に影響が及ぶこともまれにあるようです。それに、大気圧は一定ではなく天候などによって常に気圧は変化し、その変化の影響はHDD内部にもおよびます。
●このことを解決するためにはHDDを密閉し、温度変化をできるだけ抑えて内部圧力の変化も抑えれば良いのですが、これまではなかなか上手くいかなかったようです。
●ヘリウム充填による様々なメリットで一気に容量がアップしています。
●こうなってくると、単位容量あたりの単価としては断然安くなり、SSDへの移行一辺倒にもブレーキがかかるのでは?と思えてきます。
大容量時代で更に問題になる「データ保守」
●高容量化していくことは利便性の向上にもつながり良い事ですが、常日頃私が言っている「リスク」の問題が去ったわけではなく高容量化する分、余計にリスクが高まります。
●大容量のデータを一気に喪失することはかなりのリスクになります。ですから銀行のペイオフ対策のように少しづつ低容量のHDDにデータは分散しておくことがリスク回避につながります。
●高容量化HDDはこのような対策には逆作用となる可能性があります。
●やはり、技術革新と利便性の向上に対して我々は常にリスク対策を意識しながら追従していく必要があります。
●コンピュータサポート技術講習などで、新しいデバイス、インターフェースへの考え方を身につけてリスク回避に役立てましょう。
以前のコラム
コンピュータサポートの工学的観点はこれから求められるもの
http://mbp-japan.com/fukuoka/pc-pro/column/5382/