3種類の「体重計」:日本列島

高塚哲治

高塚哲治

テーマ:一休み

 「体重計」は日本全国どこでも同じと思っていましたが、実は地域によって微妙に設定が違っているそうです。  
 どうしてかというと、日本列島の南北では重力にわずかな差があるからだそうです。
 重力の差は地球の自転によって起きる「遠心力」と「引力」の違いによって生じます。
 例えば、「北極」においては、地球の自転軸に近いので「遠心力」がゼロに近く、「引力」が最大になるので重力は最大になります。
 逆に、「赤道」では、「遠心力」が最大になり「引力」は最小になるので重力は一番小さくなります。
 同じ物体でも「北極」で計る場合と、「赤道」で計る場合とでは重さが微妙に異なってくるのです。
 日本列島は南北に長いので、日本の北と南では100g単位で重さの違いが出るそうで、正確に重さを計る必要のある「体重計」にとっては困ることになるため、重力に合わせて計りを調整するといいます。
 日本で販売されている「ヘルスメーター」は3種類あるそうで、「北海道」「沖縄」「中間用」が存在しています。
 尚、病院の場合には3種類だけではなく、さらに細かく重力ごとに規定されているそうです。
 同じポイントにいる場合、より高い位置にいる方が重力は小さくなります。「富士山の頂上」と「地上面」でも重力は変わってきますが、それは実感できる程には大きくはありません。
 ただ、 余程のことでも無い限り、100g単位の誤差は気にする必要はないようです…








《2014.07.10讀賣新聞》

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

高塚哲治
専門家

高塚哲治(建築家)

タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所

大手設計会社での豊富な経験を生かし、多くの欠陥住宅問題を手がけ、日本ではまだなじみの薄いCM(コンストラクションマネジメント)を広く世間に発信し、遂行している

高塚哲治プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

欠陥住宅問題を解決し良質な建築の創造へ導く一級建築士

高塚哲治プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼