「アウアーバッハス・ケラー」:ドイツ「ライプチヒ」
「体重計」は日本全国どこでも同じと思っていましたが、実は地域によって微妙に設定が違っているそうです。
どうしてかというと、日本列島の南北では重力にわずかな差があるからだそうです。
重力の差は地球の自転によって起きる「遠心力」と「引力」の違いによって生じます。
例えば、「北極」においては、地球の自転軸に近いので「遠心力」がゼロに近く、「引力」が最大になるので重力は最大になります。
逆に、「赤道」では、「遠心力」が最大になり「引力」は最小になるので重力は一番小さくなります。
同じ物体でも「北極」で計る場合と、「赤道」で計る場合とでは重さが微妙に異なってくるのです。
日本列島は南北に長いので、日本の北と南では100g単位で重さの違いが出るそうで、正確に重さを計る必要のある「体重計」にとっては困ることになるため、重力に合わせて計りを調整するといいます。
日本で販売されている「ヘルスメーター」は3種類あるそうで、「北海道」「沖縄」「中間用」が存在しています。
尚、病院の場合には3種類だけではなく、さらに細かく重力ごとに規定されているそうです。
同じポイントにいる場合、より高い位置にいる方が重力は小さくなります。「富士山の頂上」と「地上面」でも重力は変わってきますが、それは実感できる程には大きくはありません。
ただ、 余程のことでも無い限り、100g単位の誤差は気にする必要はないようです…
《2014.07.10讀賣新聞》
タウ・プロジェクトマネジメンツ一級建築士事務所